広島ドラ1・常広 5つの「しゃ!」で6年ぶりV導く 「1年目はまずは新人王を目標に頑張っていきたい」

2023年11月25日 05:45

野球

広島ドラ1・常広 5つの「しゃ!」で6年ぶりV導く 「1年目はまずは新人王を目標に頑張っていきたい」
色紙に「勝つ!」と記し、笑顔でポーズをとると青学大・常広(撮影・木村 揚輔)  Photo By スポニチ
 広島のドラフト1位・常広羽也斗投手(22=青学大)が24日、都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円、出来高5000万円、推定年俸1600万円で仮契約した。6年ぶりのリーグ制覇を目指すチームの即戦力として期待される右腕は、カープの来季のキャッチフレーズ「しゃ!」にちなんで、5つの「しゃ!」を掲げてプロでの活躍を誓った。
 カープの未来を背負う最速155キロ右腕が、晴れやかな表情で語った。「(プロになった)実感が湧いてきた。1年目はまずは新人王を目標に頑張っていきたい。数字の目標とかはないですけど、課題を見つけて、つぶしていける投手になりたい」。飛躍のために掲げたのは5つの公約。来季のチームのキャチフレーズ「しゃ!」を体現する。

 <1>感謝「たくさんの人にお世話になったので、感謝の気持ちを込めてあいさつにも行きたい」。青学大では阪神にドラフト1位指名された下村海翔とともに、投手陣の軸として活躍。今年は春、秋のリーグ戦、大学野球選手権の「3冠」に貢献した。支えてくれた人たちへの恩返しのため、プロでも感謝の思いを胸に歩を進める。

 <2>先駆者「大分舞鶴高は進学校で、勉強もちゃんとやらないといけない。そういう中でもプロ野球選手になれることを励みにして、後輩たちには頑張ってもらいたい」。大分県内有数の進学校で文武両道を極めてきた。同高出身のプロ野球選手は常広が初めて。高みを目指す後輩に、頼もしい背中を見せる。

 <3>大車輪「投げ込みの期間は1日100球~150球を毎日投げていた。元々は体が弱くて投げられなかった。球数を投げられるようになったのは、大学4年間で大きな成長。これからもそこを武器にやっていけたら」。19日の明治神宮大会の富士大戦では142球の完投勝利。翌20日の慶大との決勝にも救援で1回2/3を投げた。広島の一員としてもタフネスぶりを発揮し、大車輪の活躍を目指す。

 <4>優勝の立役者になる「一年間、戦力としてやってきたなと思えないと、優勝してもうれしくないと思う。そういう(優勝する)チームをつくる上での一員になれたらいいと思う」。チームの6年ぶりの優勝へ即戦力右腕が貢献を誓った。その先には歓喜の“しゃ!”が待っている。

 <5>しゃ!と叫ぶ「競った場面や、ここ一番の場面で(抑えたら)結構、叫んでしまう。マウンド上でも“しゃっ!”って言えるようにしたい」。最後は“よっしゃ!”と笑って終わることで、常広の“しゃ!”は完結する。ドラフト1位の大きな期待をモチベーションに変え、しゃかりきに腕を振っていく。(長谷川 凡記)

 《阪神ドラ1・下村と対戦熱望》○…常広は、青学大の同期で阪神ドラフト1位指名の下村との投げ合いを心待ちにした。「今までずっと仲間としてやってきて、他チームのライバルという関係になるので、プロの舞台で勝負して、勝てるように頑張りたい」。楽天6位指名の外野手・中島大輔と3人で「お互い頑張ろうね」とプロでの健闘を誓い合った。今後はライバルとして、しのぎを削っていく。

《常広 羽也斗 つねひろ・はやと》
 ☆生まれ&サイズ&投打 2001年(平13)9月18日生まれ、大分県出身の22歳。1メートル80、73キロ。右投げ右打ち。

 ☆球歴 豊府小3年時に豊府少年野球団で野球を始める。大分舞鶴では1年夏からベンチ入り。甲子園出場はなし。青学大では2年春からベンチ入りし、4年春の全日本大学野球選手権では最優秀投手賞を獲得。大学日本代表にも選出され、日米大学野球に出場。

 ☆好きな食べ物 寿司。

 ☆好きなお笑い芸人 ジャルジャル。

 ☆好きな歌手 青学大の先輩でもある桑田佳祐。

 ☆文武両道 大分舞鶴ではテスト週間になると練習を休み、毎日4~5時間、勉強していた。

 ☆悩み 趣味がないこと。「趣味は野球をやめるまで見つかることはないのかも」

おすすめテーマ

2023年11月25日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム