DeNAドラ1・度会 父&兄と同じ背番号4で誓う「トリプルスリーを獲れる選手に」

2023年11月25日 05:30

野球

DeNAドラ1・度会 父&兄と同じ背番号4で誓う「トリプルスリーを獲れる選手に」
笑顔の(左から)父・博文さん、度会、三浦監督(撮影・島崎 忠彦) Photo By スポニチ
 DeNAは24日、横浜市内で育成選手を含む11選手の新入団発表を行い、ドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)の背番号は「4」に決まった。ヤクルトで15年間プレーした父・博文氏(51)も背負い、社会人のJPアセット証券でプレーする兄の基輝(24)もつけている番号。即戦力外野手は「トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)」と壮大な目標も掲げた。
 その目が輝きを増した。前日には知らされていたが、やはり晴れの舞台で発表されると、喜びは何倍にも増した。背番号「4」でプロの世界に飛び込む度会は「思い出ある番号で父親も(ヤクルトでの現役時代に)ずっとつけていた。4を背負えることに感謝したい」と笑顔がはじけた。

 新人選手による決意表明の場。会見に出席していた父・博文氏も満面の笑みで、抽選で選ばれた約100人のファンも大きな拍手で祝福した。「お父さんに“背番号4”と言ったら、“マジっ!”と言われました」と度会。野球一家の度会家にとって「4」は大きな意味を持つ数字だ。

 ヤクルト時代に父が01~08年に背負った番号が4。前日に同番号を背負うことを知らされた際は「めちゃくちゃうれしいけど不思議な感じがした」と振り返る。社会人野球でプレーする兄の基輝も4番をつけており、真っ先に父に報告すると「今度、“トリプル4”で写真を撮ろう」と返事が。度会も「(自宅には)背番号4グッズがたくさんある」と明かす。

 ENEOSで優勝した22年の都市対抗で5戦4発を放つなどアマで輝かしい実績を残してきたが、プロでは厳しいレギュラー争いが待つ。「(プロの)厳しさを知る父がいることはありがたい。死に物狂いで練習する」と度会。もちろん、志は高い。仮契約を結んだ22日に「打率4割」を将来的な目標に掲げていた21歳は、この日は「トリプルスリーを獲れる選手になりたい」と言った。

 三浦監督は「1年間、戦って、練習して、どれだけこのユニホームが似合うようになるか楽しみにしている」と期待。度会も「“DeNAの4番は度会”と言ってもらえるような選手になります!」と誓う。爽やかな雰囲気をまとうイケメンで、スターとなる素質は十分。可能性は無限だ。(大木 穂高)

 ≪見守った父・博文氏「感慨深かった」≫現在はヤクルトアカデミーのヘッドコーチを務める父・博文氏は「家族関係者席」で息子の晴れ姿を見守り、背番号4については「空き番号なので可能性はあると思っていた。本当に決まった時は感慨深かったです」と笑顔で語った。同氏は93年に中央学院大からドラフト3位でヤクルトに入団。ユーティリティープレーヤーとして引退する08年までの15年間で527試合に出場し、背番号4は01~08年の8年間背負った。

 ≪11~18年、荒波翔背番≫チームの歴代背番号4は初代は54年百々隆夫で71試合、打率.221で1年で退団。以降は助っ人が多く、72年のボイヤーは同年に18本塁打、81、82年のピータースは計16本塁打。近年は準主力の番号として90~95年に背負った横谷彰将は通算354試合で打率.257、4本塁打、03~10年の北川隼行は通算53試合で打率.207、1本塁打。11~18年は荒波翔がつけ通算522試合で打率.261、10本塁打、62盗塁の成績を残し、12、13年にはゴールデングラブ賞に輝いた。

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