阪神・近本 来年3月29日の敵地・巨人戦で開幕先頭弾に意欲「できるのはビジターの1番打者だけ」

2023年12月02日 05:15

野球

阪神・近本 来年3月29日の敵地・巨人戦で開幕先頭弾に意欲「できるのはビジターの1番打者だけ」
2023年6月30日、巨人先発の戸郷(20)から先頭打者弾を放った近本(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 阪神・近本光司外野手(29)が1日、セ・リーグでは過去3人しかいない開幕戦の初回表先頭打者本塁打に意欲を示した。サンテレビ「熱血!タイガース党」への生出演前に報道陣に対応。来年3月29日の開幕戦(東京ドーム)で激突する巨人の開幕投手が戸郷に決定したことに、猛虎不動の1番打者として呼応した。
 「それができるのはビジターの1番打者だけ。6球団しかいない。その一打席が凄く大事だけど、シーズン終わったときには(通算で)600分の1。どう印象づけるか」

 戸郷には今季打率・429(21打数9安打)、2本塁打。特に6月30日は東京ドームで初回表に先頭打者本塁打を放った“実績”がある。好相性ぶりに「じゃあ、来年はちょっと厳しいかもしれない。そういうの結構ある…」と苦笑い。「結局は真っすぐか変化球。仕留めないと打てないと思う。真っすぐか変化球をしっかり打ちます」と決意を示した。

 限られた選手しか立てない特別な打席。明確に覚えている光景がある。「プレーボールね、あの高橋由伸さんの。ハマスタの」。07年の巨人・高橋由伸は初球を仕留めたプレーボール弾でもあった。

 自らの開幕戦の記憶をたどるように「難しい」とも5度繰り返した。過去5年の初打席で安打は22年(二塁内野安打)だけで、残る4度は凡飛。「そういう結果になりやすいことは分かる。打つ気ない方がいいのかなと。三振しなければいい。がっつかない」と自然体もテーマに掲げた。

 「今の選手で開幕戦の東京ドームはあんまり、いいイメージないのかなと思う。どんな形でもいい。とにかく1勝すればいい」。確かに前回東京ドームで開幕した20年は2―3の惜敗から開幕12戦2勝10敗の出遅れ。悪夢は快挙で上書きすればいい。“アレンパ”への道は近本から始まる。(阪井 日向)

≪データ≫
 ○…セ・リーグ開幕戦の初回先頭打者本塁打は過去10本あり、阪神では1955年金田正泰と2011年マートンが記録。初回表は金田しかおらず、来季の近本が達成なら69年ぶりとなる。

 ○…近本の初回先頭打者弾は通算10本(表6、裏4)。表はビジター球場で、6本のうち4本が東京ドームと好相性だ。通算10本は球団では真弓明信38本、藤田平14本、中村勝広13本、今岡誠12本に次ぐ歴代5位。

 ≪村上との自主トレはイベントなしも「見に来て」≫近本がオフに同郷の後輩・村上と予定する淡路島での自主トレについて一般公開を予定しつつ「イベントはなしにしよう、と」と明かした。トレーニングに集中する環境を整えた上で「プロがどんな練習しているのか、どんなボール投げているのか、どんなボール打っているのか…の方が大事だと思う。目で見て、音で聞いて、空気感を肌で感じてもらいたい」と故郷の子供たちに背中で範を示す狙いだ。

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