ソフトバンク・柳田「アレではなく来年は優勝で」 15年流行語大賞の男は“ド派手”に明言

2023年12月02日 06:00

野球

ソフトバンク・柳田「アレではなく来年は優勝で」 15年流行語大賞の男は“ド派手”に明言
ティーショットを放つソフトバンク・柳田(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」が1日に都内で発表され、年間大賞に阪神・岡田彰布監督(66)が生み出した「アレ(A.R.E.)」が選ばれた。2015年に「トリプルスリー」で受賞歴のあるソフトバンク・柳田悠岐外野手(35)は福岡県内の選手会ゴルフに参加し、“アレ”ではなく「優勝」を明言。来季4年ぶりのリーグ優勝、日本一へ目標を明確にした。
 この日、選手会ゴルフで誰より目立ったのは柳田だった。周囲の視線をくぎ付けにしたのはそのド派手なウエアだ。上下に加え、靴下までもが赤。黒い帽子とベルト、白の手袋とシューズ以外、ドライバーのシャフトまでも赤で統一された。

 「いっちゃん(一番)派手なやつでお願いしたら、これやった。帽子、手袋、靴も赤にすればよかった。なかったっす」と“してやったり”の笑顔だった。

 そのラウンド直後に今年の「新語・流行語大賞」が決定した。柳田も15年にヤクルト・山田とともにトリプルスリーを達成し、その言葉が大賞に選ばれた。懐かしい思い出があると思いきや「あ、流行語なったわ」と言われて思い出したほど、過去のことだった。

 見つめるのは過去よりも未来だ。今季は3年連続でリーグ優勝を逃して、主将として悔しさは人一倍のシーズンだった。自身2度目の全試合出場となる143試合で、打率・299、22本塁打、85打点。163安打で最多安打のタイトルまで獲得したが、表彰式が開催されたNPBアワーズでは「物足りない」と心情を吐露した。

 足りないものは明らかだ。「アレではなく来年は優勝で」と今季の大賞を意識し、そう意気込みを新たにした。アワーズの壇上では「2000安打と300本を目指して頑張ります」と宣言している。現在は1542安打、260本塁打といずれも視界に入る数字。ただ、あえて口にすることで自らを鼓舞する意味もありそうだ。

 「トリプルスリーをした時からずっとです」と柳田はここ数年、個人記録で満足できたシーズンはないと語っている。打率・363、34本塁打、32盗塁と球界を席巻してから8年。35歳になった背番号9だがまだ、あの頃の自分に追いつけ追い越せと、もがいている。その向上心がある限り、この男には無限の未来が広がっている。

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