【山川穂高と一問一答(2)】事情を知らない娘の姿に「もう裏切ることは絶対にしない」

2023年12月19日 15:36

野球

【山川穂高と一問一答(2)】事情を知らない娘の姿に「もう裏切ることは絶対にしない」
<ソフトバン>入団会見で謝罪する山川(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使し、ソフトバンクに入団した山川穂高内野手(32)が19日、福岡県内で入団会見に出席し、意気込みを語った。ソフトバンクは4年総額12億円プラス出来高で合意。背番号は「25」となった。
 以下、山川と一問一答。

 ――ここまで迷った要因は
 「やはりライオンズさんに10年間お世話になってるチームですし、今回、私が不祥事を起こしてますので、その辺も全部考えた上で最終的に決断したんですけど、ま、そこが1番の要因になります。叱咤激励、いろんなご意見、頑張ってって言ってくれる方々もいましたので、本当に最後の最後までその人たちの声援に応えたいなという部分と自分がこれを戒めとしてやっていき続ける、そして三笠GMにそれでもやっぱり必要だと言ってもらい、そこでかなり悩みました」

 ――王会長から言葉はあったか
 「まだ話をしてません。これから」

 ――王会長の存在は
 「僕がホームランにこだわって野球をしてきてるので、その頂点にいる方なので。ホームランを打つこともそうですけど、やっぱり練習して努力して世界記録を作るっていう、常に僕たちを励ましてくれる。僕も学生の時に苦しいことあったら、王会長が日本刀を振ってるとか、畳が擦り切れるまでやってたっていう動画を見て、これぐらいやらなきゃいけないんだなと感じながらやっていた。実際にお話できるようになったのは2年ほど前ですね。いつも力強い言葉をいただいてます」

 ――松田が抜けてチームおとなしく。声出しパフォは?
 「松田さんにはいつも衝撃を受けていた。レベルが違うというか。あそこまで声出し続けるって、ほぼ不可能に近い。控えの選手、試合に出てない選手が声を出すっていうのはよく若い選手とかあることあるんですけど、ベテランになってまであそこまで出し続けるってのは凄いこと。あそこまでは真似できない。僕は僕にできることやっていって、その結果、雰囲気が良くなれば。チームが勝ってれば雰囲気はいいので、勝ちにとにかく価値に貢献したい」

 ――フェニックスリーグでの小久保監督との交流
 「リチャードのバッティングの話。リチャードは入団した時から自主トレで毎年見てたので、2軍でホームランを4年連続獲って1軍に上がるとなかなかっていう話になって、何が原因なのかなっていうところで、僕はこう思いましたっていう話をしたら、俺もそう思ったと、そういうバッティング技術の話をしました」

 ――会見で新人時代に戻るとはどういう意味
 「右も左もわからない状態のスタートがプロ野球の始まりで。初めてのプロ野球選手、初めての先輩、グラウンドも。チームによって雰囲気や練習方法とかも全部違うと思うので、それも含めて自分の心の持ち方として、今までの実績とかをゼロにする、なんならマイナスに自分の気持ちの中でですね、数字としてはやっぱどうしても残ってしまうんですけど、ホームラン王を獲ったとか、4番を打ったとか抜きにして、ゼロの状態、マイナスの状態からスタートしたいという」

 ――小久保監督は「美しい野球」を掲げている。山川選手の美意識は
 「美意識の捉え方、考え方は様々だと思ってますが、僕が考えるのは、プロとしてのあり方だと思ってます。準備の部分であったり、見えないところのこだわりとか。また常にテレビに映る、何万人の前でプレーを毎日のようにする、そうやって人に見られてるところをしっかりわかってなさいよ、考えなさいよっていう意味だと僕は思ってまして。僕は当然、できてないので、そこはこれからまた高めていけるようにしたしたいなと」

 ――家族のサポート
 「妻がこんなことをしてしまったのに、家でとにかくいつも頑張ってねとか、頑張ろうねみたいな話をしたり、時にはふざけあったりもして陰ながらも励ましてくれたので、もう裏切ることは絶対にしないように。あと娘は家に帰れると、状況がわかってないので変わらずパパ遊ぼって言ってくれ。その家族に救われましたし、僕の母親とか、奥さんの母親、親戚にいろいろ心配、いろんな意見、いろんな人が関わってくれたので、その人たちに助けられましたし、これからはもう裏切らないようにしたい」

 ――今後のトレーニング予定は
 「本当にちょっと考えてなかったので。例年ならプランをだいたい立てるんですけど、これからまた引っ越しとかもあるので、だからといって体を休めるわけにはいかないので、今は空いてる時間で1人でやってる状態。もしかしたらこのまま引き続き1人でやるかもしれないですし、後輩が来てくれればやるかもしれないですけど」

 ――実戦のブランク
 「目はすぐ慣れます。体が問題になってくる。体をしっかり動かすことさえすれば。目とかその感覚っていうのはすぐ慣れるものではあるので。そっから精度を高めていくのが大変なので、 慣れるのはすぐ慣れます。ホームランをずっと打ち続ける精度になるまでは少し時間がかかったりしますけど」

 ――FAに関して奥さんのスタンス
 「妻には正直に話すので、全ての話ができますので、全ての話をして、どう思うと聞いたら、任せると言っていただいて、本当に野球人生の残り僕は限られていますし、一度は引退も本当に考えたので、引退するかどうかの会議もしたので。もう少し頑張ってみようかっていう話をして、一緒に乗り越えてきてくれた妻の任せると言ってきれた言葉で、僕が決断をしてもついてきてくれるんだなと踏まえてホークスさんにお世話になることに決断しました」

おすすめテーマ

2023年12月19日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム