ロッテ1位・上田 「岡崎の顔」になる!母校で講演「家康公のように長く活躍できるように」

2023年12月19日 05:30

野球

ロッテ1位・上田 「岡崎の顔」になる!母校で講演「家康公のように長く活躍できるように」
愛知産大三河を訪問した上田(球団提供) Photo By 提供写真
 ロッテにドラフト1位で入団した上田希由翔(きゅうと)内野手(22=明大)が18日、故郷の愛知県岡崎市に帰郷し、母校の愛知産大三河と岡崎市役所を訪れた。地元の熱い期待や応援に触れ、同地出身の徳川家康公のように長く第一線で活躍し、周囲にも愛される「岡崎の顔」になることを誓った。
 約半年ぶりの里帰りで懐かしい空気に触れつつ、上田は地元の期待を改めて感じ取った。午前中は母校で人生初の講演会を行い「夢の実現に向かっての目標設定」をテーマに後輩へ熱く説いた。

 タジタジとなったのが質問コーナーだ。公式戦初アーチを打った際のポーズを問われ「何も考えていないけど…。第1号は決めたやつにしようか」。すると生徒は陸上男子100メートルの世界記録保持者ウサイン・ボルト(ジャマイカ)の決めポーズをリクエスト。「では打った時に」と約束し、大拍手を浴びた。

 打席に向かう際の登場曲を聞かれると「地元を推したい」と岡崎市に拠点を置く人気ユーチューバー「東海オンエア」の曲を使えればと明かした。地元愛に満ちた発言だった。

 400年以上、市民の心に残る徳川家康への憧れも強い。「家康公のように、長い期間を経て活躍できる人になりたい。自分も長くプロ野球選手として活躍できれば」。岡崎を主に舞台としたNHK大河ドラマ「どうする家康」は17日に最終回を迎え終了。岡崎が熱く盛り上がった1年が終わったが、今度は明大で1年秋から4番を打ち、東京六大学歴代4位の通算74打点した上田が熱くさせる番だ。内野陣が総シャッフルされる来季は、一、三塁で安田、中村奨らとのレギュラー争いが待つ。「活躍して結果を残すことが一番の恩返しになる。頑張らないと、と改めて感じました」と誓った。

 町が結ぶ不思議な縁もある。キャンプ地の沖縄・石垣島は、岡崎市と親善都市として提携。高校時代には修学旅行で足を運んだ。表敬訪問を受けた中根康浩市長は、石垣島キャンプや公式戦への応援ツアーにも意欲を示したという。家康公と同じく、地元を愛し、周囲に愛される上田が「希由翔=キュート」な野球人生に挑戦する。(伊藤 幸男)

 ▼岡崎市 愛知県のほぼ中央部に位置し、徳川家康が生誕した岡崎城の城下町として発展。江戸時代には東海道屈指の宿場町として栄えた。県庁所在地の名古屋市とは約35キロ、電車で30分ほどの距離にあり、岡崎城の他にも大樹寺、伊賀八幡宮など家康ゆかりの歴史的建造物が残る。八丁味噌発祥の地としても有名。人口約38万人。主な球界の出身者は近藤貞雄(中日など)、大宮龍男(日本ハムなど)、DeNA・伊藤ら。

 ▼どうする家康 NHK大河ドラマ第62作目として放送し、江戸幕府初代将軍・徳川家康の生涯を描いた。原案・脚本を古沢良太氏、主演を松本潤が務め、他に家康の正室・瀬名役で有村架純、織田信長役で岡田准一らが出演。史実の範囲内で従来の家康像を破る新解釈や、デジタル技術「バーチャルプロダクション」を導入した撮影方法を用いるなど新たな試みに挑戦。全48話の平均視聴率は11・2%で、17日に最終回を迎えた。

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