西武ドラ1・武内“和製スネル”サイ・ヤング左腕級?!魔球ツーシーム「T2」で断ち切る

2024年01月24日 05:30

野球

西武ドラ1・武内“和製スネル”サイ・ヤング左腕級?!魔球ツーシーム「T2」で断ち切る
ブルペン投球する武内(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 和製スネルだ!西武のドラフト1位左腕の武内(国学院大)が23日、埼玉・所沢での新人合同自主トレで3度目のブルペン投球。初めて捕手を座らせて38球を投げた。
 「変わらず順調。練習は万全です」。最速153キロを誇る球の切れ味は満点で、コントロールも正確無比。大リーグ球団のスカウトが異例の訪問をし、渡辺久信GMらと熱視線を送った。スカウトは驚きの表情で「さすが3球団が(1位で)競合した投手。素晴らしい。スネルのようなタイプ」と昨季パドレスで14勝を挙げ、サイ・ヤング賞2度の剛腕にその姿をなぞらえた。

 武内もスネル同様に抜群の制球力を誇り、球種は直球、チェンジアップ、カーブ、スライダーと4種類の本家より豊富だ。カーブ、スライダー、チェンジアップ、カットボールに加え、中でも目を引いたのは独特の軌道を描くツーシーム。左打者の内角に沈みながら食い込む。大学3年秋に最初はワンシームに挑戦し、握りなどを試行錯誤して完成。「自己流です。特殊球として持ち味にしている。武器の一つ。カウントも、空振りも取れる」という“魔球”だ。

 スネルも投げない「武内ツーシーム」は略せば「T2」。アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「ターミネーター2」と同じだ。ターミネーターは「終わらせる人、断ち切る人」などの意味。「T2」を駆使して打者を断ち切っていく。大リーグ挑戦については「まだ先のことで分からないけど、そういうスケールのある投手になりたい」。「和製スネル」は力強かった。(鈴木 勝巳)

 ▽ブレーク・スネル 米国・シアトル出身で1メートル93、102キロの本格派大型左腕。11年ドラフト1巡目(全体52位)でレイズ入り。18年に21勝5敗、防御率1.89で最多勝と防御率リーグトップとなりサイ・ヤング賞を獲得。20年オフにパドレスにトレード移籍し、23年に14勝9敗、防御率2.25、234奪三振で2度目のサイ・ヤング賞を授賞しFAに。メジャー通算71勝55敗、防御率3.20、1223奪三振。愛称は名前にゴジラを掛けた「スネルジラ」。

 ◇武内 夏暉(たけうち・なつき)2001年(平13)7月21日生まれ、北九州市出身の22歳。折尾東小3年で野球を始め、折尾愛真中では軟式野球部に所属。八幡南時代は最速137キロで甲子園出場なし。国学院大では2年秋にリーグ戦デビュー。4年秋に防御率0・97で最優秀防御率に輝いた。50メートル走6秒3。遠投95メートル。憧れの投手はソフトバンク・和田。1メートル85、90キロ。左投げ左打ち。

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