ソフトB小久保監督「美しい野球」を求めて… 今季スローガン「VIVA(ビバ)」球界初の立体ロゴ

2024年01月26日 06:00

野球

ソフトB小久保監督「美しい野球」を求めて… 今季スローガン「VIVA(ビバ)」球界初の立体ロゴ
今季スローガン「VIVA」を表現した「ビバキューブ」を手にするソフトバンク・小久保監督        Photo By スポニチ
 ソフトバンクは25日、新体制で臨む2024年のスローガンが「VIVA(ビバ)」に決定したと発表した。1年目の小久保裕紀監督(52)がペイペイドームで会見に臨み、自らが指針として掲げた「美しさ」が入った漢字表記「美破!」や球界初の立体ロゴの詳細を説明した。右手指で「V」を表現する「VIVAポーズ」も披露し、20年以来4年ぶりのリーグ制覇、日本一に向けて気持ちを高めていた。
 右手親指と人さし指を立て、胸の前で「V」を作った後に体の右斜め前へ突き出す「VIVAポーズ」。パリッと黒スーツを着こなした小久保監督は、この日、レクチャーされたばかりのポーズを見事にこなしていた。

 「スローガンは“VIVA”です。もちろん強いチームをつくる。その中に個人が美意識というものを持って高い壁に挑み、最終的には勝って優勝をみんなで分かち合いたい。そんな思いです」

 昨年10月末の就任会見。「美しさが欠けているんじゃないか」と発言し注目された小久保流の「美しい野球」。当然ながら、新スローガンにも「美」が入った。同11月からフロントとの企画立案会議に同席。約50案の中の1番目が「VIVA」だった。今年1月17日のオーナー報告時に正式承認された。初志貫徹し、漢字表記と感嘆符「美破!」を付随させた。「一人一人が美意識を持って自己成長し、3年優勝していないという壁を打ち破っていく」。その思いは固いが、2文字のキャッチーな言葉の響き、分かりやすさ、ポジティブな語呂合わせがお気に入りだという。

 黄色の立体的なロゴにも意味がある。通称「VIVAキューブ」は球団の巨大組織をイメージしてデザインされた。「各部署の一人一人を固まりとして考えて、球界初の立体的ロゴとなった。浸透してもらえたらいいな」。小久保監督が願う、チームとしての結集をこの形にも込めた。

 20年以来遠ざかるリーグ制覇、日本一。ペナントは3年連続でオリックスに奪われた。3月29日の開幕戦(京セラドーム)から、王者と長い戦いは始まる。「挑戦者として打ち破らないと上には上がっていけない」と意気込む。

 球団からは試合に勝った際、この「VIVAポーズ」を推奨されているが新指揮官は当然、美しさを気にする。「監督はポーズは、あまりしない。選手も試合中は、あまり美しくない。試合後にね」。新スローガンはラテン語では「万歳」を意味し、お祝いや乾杯時の言葉でもおなじみ。「勝って、優勝して“VIVA”で盛り上がりたい」。頂点に立った際に真っ先に叫ぶ。実現に向けた勝負は始まろうとしている。 (井上 満夫)

 《王会長も好反応》王貞治球団会長も新スローガンに好反応を示した。球団事務所で印象を聞かれ「VIVAね。ちらっと聞いたよ。まあ、3年間(優勝を逃し)ちょっと残念だったからね。監督も交代し、一新していくから。天国から地獄を感じさせられたからね。今年はキャンプから、気合入れてやりましょう。(宮崎)行きますよ」。2月1日のキャンプ初日からの始動も明かした。

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