ドジャースタジアム大谷効果で400万人動員は現実的な目標 メジャーでは08年以来の大台突破

2024年02月03日 10:42

野球

ドジャースタジアム大谷効果で400万人動員は現実的な目標 メジャーでは08年以来の大台突破
ドジャース・大谷翔平 Photo By スポニチ
 ロサンゼルスタイムズ紙のビル・シェイキン記者が2日(日本時間3日)ドジャースタジアムが今季観客動員で初めて400万人を超える可能性について報じている。
 昨季は1試合平均で4万7371人、81試合で383万7079人を動員した。この数字は2位ヤンキースの326万9000人を大きく引き離している。このオフ、ドジャースは7億ドルの大谷翔平を筆頭に12億ドルの補強をした。
 
 ロサンゼルスの街は盛り上がっており、球団史で初めて400万人を超える可能性は高い。チーム関係者は「普通ではない状態。驚異的な情熱と一体感がある。全てのことで分断が進む世の中で、野球への情熱で一致団結できている。素晴らしい」と話している。世界中のプロスポーツでシーズン4百万人を動員できるのは、ホームゲームが81試合もあるMLBしかない。サッカーのFCバルセロナは22年-23年シーズン1試合平均8万3498人を動員したが、試合数は19試合ゆえ、トータル160万人だった。MLBでは91年から08年まで何度か400万人を超えた。

 トロント・ブルージェイズが91年から93年、コロラド・ロッキーズが93年、ニューヨーク・ヤンキースが05年から08年、ニューヨーク・メッツが08年だ。しかしながらこういったチームは今現在スタジアムの収容人数を減らしたり、規模の小さい球場に移った。

 現時点でMLBの6球団が収容人数4万人以下の球場を使い、計画されているアスレチックスとレイズの新球場も4万人以下だ。それはホットドッグとビールとコークさえあれば満足してくれた以前の野球ファンと異なり、今は球場内で多岐にわたる娯楽を求めるのが理由。

 コンコースを広げ、食事、ショッピング、遊戯を楽しむスペースを増やす。そのため、客席は以前のようには増やせない。だが、個々のファンの球場での満足度を高めた方がリピーターが増え、長期的に見ればその方が絶対に良いのである。そんな中ドジャースタジアムは広い敷地を生かして、5万人を超える収容人数を維持しながら、娯楽スペースも充実させている。

 現在のオーナーグループ「グッゲンハイム・ベースボール・マネージメント」の経営下では、毎年平均381万人を動員。19年は、4百万人に2万5691人だけ足りなかった。24年は、初の観客動員4百万人超えをにらむ。とはいえ、実は過去にドジャースが400万枚のチケットを売ったシーズンがあった。ヤンキースを破り、世界一に輝いた1981年の翌年、1982年だ。ただし当時のナ・リーグは、使われなかったチケットはカウントしなかった。ゆえに82年の公式の観客動員数は360万人。ブルージェイズ以降の400万人は売れたチケットを全て計算に入れている。

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