阪神・門別“ネクスト侍”や 井端監督がリストアップ「体大きくなった」 11月プレミア12で選出目指す

2024年02月03日 05:15

野球

阪神・門別“ネクスト侍”や 井端監督がリストアップ「体大きくなった」 11月プレミア12で選出目指す
練習を終、え報道陣の質問に答える阪神・門別(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 阪神・門別啓人投手(19)が、11月に開催される国際大会「WBSCプレミア12」で、日の丸を背負う可能性が浮上した。侍ジャパンの井端弘和監督(48)が2日、沖縄県宜野座村の「バイトするならエントリー宜野座スタジアム」の1軍キャンプを視察に訪れ、今後の注目選手として門別の名前を挙げた。1軍未勝利投手の“リストアップ”は異例で、今季の活躍次第では世界への道が開かれそうだ。
 門別のポテンシャルの高さは、すでに日本代表の耳にも届いていた。侍ジャパンの井端監督の12球団視察がこの日から始まり、宜野座の阪神がイの一番で訪問を受けた。そこで高卒2年目の左腕がラブコールを送られた。

 報道陣から「新しく見たい投手」を聞かれた日本代表監督は「門別投手でしょうね」と即答。ウオーミングアップ中の姿を見かけ、「体もまた一回り大きくなった」と成長に目を細め、「昨年からボールは素晴らしいと思っている。見てみたい」と賛辞を並べた。井端監督の脳内では、すでに代表候補にリストアップしているのだ。

 招集が実現するなら、3月の欧州代表戦ではなく、世界12の国と地域が争う11月の「WBSCプレミア12」になる。プロに2試合登板しただけの未勝利の左腕が候補に入るのは異例のこと。仮に高卒2年目で代表入りすれば、球団では14年の藤浪晋太郎以来だ。

 野球ファンが注目する舞台への道が開かれていると知って、門別は目を輝かせた。

 「単純にうれしい。阪神の先輩が投げていたのを見ていた。いずれそこで投げたいと思っていた。なるべく早く日の丸を背負って投げたい」

 キャンプ2日目のこの日もブルペンに入り、34球を投げた。井端監督は次の予定があったため、伸びが鋭い最速150キロの自慢の直球を披露することはできなかったものの、岡田監督からべた褒めの言葉を引き出した。「(井端監督に)時間があったらブルペンを見ていったらって言ったけどな。誰が見ても、(門別を)“アカン”って言う者がいないんやから。これから徐々に投げ込んでいったら、後はどこで使うかやから」。虎将は、大器と認める左腕に余計な傷が付かぬよう、対戦相手を見極めつつ、じっくり育てる考えだ。

 あどけなさが残る19歳は、臆することなく、野球人生の壮大な野望を打ち明けた。「名前が出るのはありがたい。見てくれる人も増えるので。門別の名前が、阪神で一番、有名になるように頑張りたい」。阪神のエースから日本のエースへ――。そんなサクセスストーリーを周囲に期待させるほど、類いまれな素質を秘めているのは、間違いない。(倉世古 洋平)

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