日本ハム・達がついに覚醒か ブルペンで150キロ計測し自らも「怖すぎる」

2024年02月03日 12:10

野球

日本ハム・達がついに覚醒か ブルペンで150キロ計測し自らも「怖すぎる」
日本ハムの球団旗 Photo By スポニチ
 期待の大型右腕が目覚める時が来た。日本ハムの21年ドラフト1位・達孝太投手(19)が2日、沖縄・国頭での2軍キャンプで大きな期待を集めている。前日のブルペン投球で7割の力感ながら150キロをマークするなど、3年目での覚醒を予感させた。2年目の昨夏に右肩負傷も不安はすでに解消。10日の紅白戦(名護)に登板する予定で、自慢の直球で1軍昇格へのアピールを狙う。
 まるで重力に反するように、達のボールが伸び上がった。サブグラウンドで行った約100メートルの遠投。1メートル94の長身から放たれたボールはうなりを上げ、垂れることなく地面と平行のまま進んだ。「勝負の3年目」を前に、最高の仕上がり具合をアピールした。

 「今までで一番じゃないですかね。ボールもそうですし、体の状態も、まあ悪くないと思います」

 言葉に自信が満ちあふれる。その背景に前日のブルペン投球があった。21球を投げ込み、自己最速に約2キロと迫る150・5キロをマーク。「ブルペンでこれだけ安定して出力を出せたのは今までにない。怖すぎる」。まだ春先の調整段階で、しかも「7割くらい」の力感だっただけに驚くのも無理はなかった。

 2年目の昨夏に右肩負傷の影響もあり、1軍登板はなし。シーズン終了後も痛みが引かず、野球と離れた時期もあった。それでも「そこで気持ち的に吹っ切れた」。オフは地元の大阪市内で治療とトレーニングに励み、徐々に症状も回復。修正を図った右肩痛が発症しにくい投球フォームもマッチしてきた。

 前日には、指揮官として自身をドラフト指名してくれた栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)から「行く時はガッと登っていくから」と激励を受けた。10日には今季初実戦登板も予定されており、達は「キャンプ、オープン戦である程度投げられるところを見せたい」。ケガを乗り越えた大器が、ついに覚醒する。(清藤 駿太)

おすすめテーマ

2024年02月03日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム