ヤクルト・村上 3冠王へ新兵器 “変形バット”練習「しっかり体を回して打つ意識」

2024年02月03日 05:30

野球

ヤクルト・村上 3冠王へ新兵器 “変形バット”練習「しっかり体を回して打つ意識」
バレルバットで打撃練習する村上(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 毎年恒例のキャンプ中のバースデー。2日で24歳になったヤクルト・村上の決意は、練習に表れていた。2日連続となるランチ特打。打席に入る前、まずはグリップの上部が大きく膨らんだ“変形バット”でティー打撃を行った。
 「手元に重りがあるので、(バットの)ヘッドが先に返らない。手で操作しない、しっかり体を回して打つ。そういうところを意識している」

 通常のバットは先端に重心があるが、このバットは手元に近い場所に重心がある。バットを遠回りさせず、体の軸回転を意識するための「新兵器」。「バットが内側から出ているなという感覚はある。その後に自分のバットを持った時の感覚も良い」とメリットを明かした。打席に入ると、鋭い打球を連発し、52スイングで柵越え10本。前日も場外弾2本を含む15本の柵越えと、2年ぶりの3冠王を目指す打撃の状態の良さをうかがわせた。

 24歳の村上は“守れる主砲”を目指している。午後は初日に続いて内野特守に志願。25分間で受けた94本のノックが、森岡内野守備走塁コーチからの誕生日プレゼントだった。試合用よりもひと回り小さいグラブを使い「芯でしっかり捕る意識がしやすい」。1月下旬には球界屈指の守備力を誇る広島・菊池に弟子入りし、名手の極意も授かった。

 より高みを目指す姿に、高津監督は「間違いなく大人になった。考え方も顔つきも。守れて打ってチームを引っ張っていく本当の中心バッター、大黒柱でいてほしい」と目を細める。ファンが描いた似顔絵入りのケーキの前で「凄くうれしい。良い一年にしたい」と誓った“村神様”はまだまだ進化する。(重光 晋太郎)

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