松坂大輔氏 オリックス2年目右腕・斎藤は「岸2世」 線細くてもしなやかさ、強さ兼備

2024年02月05日 05:22

野球

松坂大輔氏 オリックス2年目右腕・斎藤は「岸2世」 線細くてもしなやかさ、強さ兼備
オリックス・斎藤(左)にインタビューした松坂大輔氏 Photo By スポニチ
 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】オリックス・斎藤響介投手のブルペン投球を見た後に、テレビ朝日「報道ステーション」の取材でインタビューをさせてもらいました。話してみると、穏やかでフワッとした雰囲気を持つ「癒やし系」の19歳。ただ、マウンドではガラッと変わります。そんな柔らかなたたずまいからは想像できないようなボールを投げていました。いい意味でのギャップですね。
 しなやかな体の使い方から生まれるスピンの利いた直球。投球フォームがショートアームということもあり、打者の体感では球速表示より速く感じると思います。カット気味の回転で伸びる直球もありましたが、あれも武器になるはず。細身の体形なども含めて、イメージしたのは楽天・岸孝之投手ですね。

 体は細くても、しなやかさと強さを兼ね備えている。磨きをかけているというカーブも打者の目線を変えられる軌道を描いていました。パワーカーブに近いので岸投手とは違いますが、同じように武器になるのではないでしょうか。フォークも球速があっていい落ち方をする。本人が自信を持って投げているのが伝わってきました。

 中嶋聡監督とも話をさせていただき、楽しみな投手が何人もいると聞きました。山本由伸、山崎福也投手が抜けた穴を埋めるのは容易ではありませんが、その候補の一人になる19歳。今季のブレークはもちろん、将来が非常に楽しみです。(本紙評論家)

 ◇斎藤 響介(さいとう・きょうすけ)2004年(平16)11月18日生まれ、岩手県出身の19歳。小3から野球を始め、滝沢中では軟式野球部。盛岡中央では1年夏からベンチ入りし、3年夏は岩手大会準優勝で甲子園出場なし。22年ドラフト3位でオリックス入団。昨年9月26日の西武戦でプロ初登板初先発し4回無失点。1メートル77、72キロ。右投げ右打ち。

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