日本ハム・北山、紅白戦で2回完全 “由伸風”新フォーム仕上がり上々

2024年02月05日 06:00

野球

日本ハム・北山、紅白戦で2回完全 “由伸風”新フォーム仕上がり上々
紅白戦の2回、清水を空振り三振に仕留め雄叫びをあげる北山(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【紅白戦   白組1-0紅組 ( 2024年2月4日    名護 )】 進化の投球だ。日本ハム・北山亘基投手(24)が4日、沖縄・名護キャンプで2日連続で行われた紅白戦で白組で先発。2回完全投球で2三振を奪う好投を見せた。オリックスからドジャースに移籍した山本由伸投手(25)のような新フォームの仕上がりも上々。開幕ローテーションの座を狙う3年目右腕が、順調な調整ぶりを首脳陣にアピールした。
 圧巻の投球だった。今季初実戦を終えた北山の表情は充実していた。フォーム改良にも着手したオフの成果を試す場でもあり「ストライク先行で投げられたのが良かった。割合的には真っ直ぐがほとんどだったけど、球威もしっかり出ていた」とうなずいた。

 初回は3者凡退で終えたが、芯で捉えられる打球が多かった。それでも、2回1死から上川畑にはカーブで、清水は高めの力強い直球で連続空振り三振に仕留めた。

 このオフに行き着いた、垂直に立ってから左足をすり足で踏み出す“山本由伸風フォーム”。山本のトレーニングを指導してきたトレーナーに1年目のオフから師事しており、今年1月も週4回通った。やり投げやブリッジなどのトレーニングを通じ「(これまでは)高めに浮く球が多かった。膝下低めぐらいに、常に100%の力が向く動きになっていきたかった」と説明する。

 まさに、この日の清水の高めに投じた直球も意図して投じたもので「空振り狙いにいった結果。思ったより高めにいったけど、振ってもらったのはよかった」と手応えを口にする。残り1、2枠の開幕ローテーションの座を狙う中で、新庄監督も「良かった。高めに抜けていく球がなくなった」と目を細めた。

 それでも、まだまだキャンプ序盤で3年目のシーズンのスタートを切ったばかり。慢心はない。「今やっている取り組みをもっと深めていきたい。変化球も技術練習の中でもっと落とし込んでいけるように」と北山。“教授”の向上心は尽きない。(田中 健人)

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