【阪神・岡田語録】「あいつくらいやろ、あんまり出てないのに3割以上の数字を残したのは」と称えた選手は

2024年02月07日 05:15

野球

【阪神・岡田語録】「あいつくらいやろ、あんまり出てないのに3割以上の数字を残したのは」と称えた選手は
笑顔を見せる阪神・岡田監督(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 阪神の岡田監督は宜野座キャンプ第2クール初日となった6日の練習後、ルーキー椎葉のフリー打撃登板を振り返った。
 ―椎葉が、フリー打撃で打者相手に投球した。
 「ちゃんと投げてたんとちゃうかな?最初は、ちょっと気を使ったみたいやけど」

 ―後ろからみていたが、打者の反応はどう見えた?
 「習性やな。ピッチャーのな。いい当たりをされたら、最後だけピュッと力を入れよった、最後の1球はな」

 ―まだ力を隠している?
 「隠すというか、そりゃあ、(この日のテーマは)感覚やろ。バッターに投げるな」

 ―順調か、それ以上か?
 「これから実戦で、相手チームに投げてからやと思うで。マウンドの上からバッターに投げるのは、みんな、久しぶりやからな。あいつらは試合してないやろ?次のクールで紅白戦があるから、それで投げたかったんやろな。バッターを立たせてな」

 ―ブルペンだけではわからないことが、投手にはあるのか?
 「それはわからん、わからん。でも、ある程度のボールを投げてたら、ある程度は抑えられるかいうのは、わかるけどな。ピッチャーは」

 ―変化球も投げた。
 「カーブは、簡単にストライクが取れそうやな。スライダーも投げとったんかな」

 ―ここまでの姿を見ると、実戦が楽しみ。
 「楽しみというか、普通に投げさせるつもりやったからな。抜擢じゃないからな。だから、下村は先発タイプかもわからんけど、椎葉はどっちかいうたら、後ろの方やろな」

 ―新人が志願すると、チームに活性化する。
 「まあな…、(志願したのは)なんでやろな(笑い)。みんなが投げてないわけやからな。だいたい、新人は他のピッチャーに合わせるのが普通やけどな。自分から投げるって言うから、やめとけとも言われんしなあ(笑い)」

 ―力感なくピュッといくボールは、今日も変わらなかったか。
 「そうやなあ。フォームは素直やから、ゲームになったらもうちょっと力を入れるんやろな。最後の1球は速かったけどな。ちょっと力を入れよったな。これはもうどんどん投げさせるよ。まず1イニングずつな。ゲームの中で、どんどん」

 ―経験積めば力を付けられる。
 「そらバッターも独立リーグと全然違うよ。力量が違うからな。独立リーグなら打たれへんところを、カーンとええ当たりされたり、当然、そういうことをするからな、そこで自分の感覚をつかんでいけばええよ」

 ―鳥谷臨時コーチは朝から精力的に指導した。小野寺に三塁指導をした。
 「そら、どこでも守れた方がいいやろ、あのへんはな」

 ―鳥谷コーチに指示したことは?
 「いや、なんにもお願いしてないよ。去年もやっとるから、別にな。去年はポジション替えがあったけどな。まあ、今年の場合はポジションが決まっとるし、あれ(鳥谷)もサード守っとったしな最後(笑い)」

 ―今年、鳥谷に見てもらうのは三塁か?
 「いやいや、そんなことないそんなことないよ、みんな一緒や」

 ―小野寺は秋から成長したか?
 「まあ、成長というか、1軍の戦力としては十分使えるよ、はっきり言うて、だってあいつくらいやろ、あんまり出てないのに3割以上の数字(・347)を残したのは。結果的にな。そういうことやん、結局は。戦力やったわけやからな。まあ、出場機会という意味では、いろんなところ守れた方がな(いい)。オープン戦とか練習試合にしても、サードを守らせても、全然ええと思うよ、俺は。小野寺にしろ渡辺にしろな」

 ―午前中の走塁練習で、三塁前に野手を集めて話していた。三塁走者のリードが、ラインから離れ過ぎているということか。
 「そうそうそう。なんでライン離れたらアカンかっていうことを言うとったけどな。分かる?」

 ―最短距離を走れと?
「それはもう、当たり前の話やからな。コリジョンもないしな、今は。そら早い方がええわけやから、一直線に」

 ―守る方の視界に入りやすい?
 「視界に入るんじゃなしに、だから一番はキャッチャーの距離感を惑わさなアカンわけやろ、そういうことやんか。そういうのを分かっといた方がええやんか」

 ―井上に話していたのは?
 「いや、それは(近くに)井上がおったからや(笑い)誰に聞いても分からへんわ、答え(笑い)。だから、キャッチャーがどのくらいリードしてるのか分からんようにやるには、(三塁線の近くに)真っすぐおった方がええわけやん。(三塁線から)離れた方が出てる(リードが大きい)感じを受けるやん。ほんなら、キャッチャーもけん制を投げてきよるやん。真っすぐじゃけん制も投げづらいやろ」

 ―三塁ベースを隠すぐらいの方がいい?
 「隠したらおまえ、ラインを踏んでしまうやないか。そんなんは、アウトになるやないか。もうギリギリのところの方がエエということやからな」

 ―細かいところの積み重ねが勝利につながる。
 「当然、ゴロゴーのサインで打者が見送った時は、三塁走者はバックせなあかんわけやからな。バックするなら、キャッチャーの送球が(走者の)背中に当たるところに帰らなあかんやんか。内に入ってな。そういうのを分かって(練習を)やらんとな。そんなん、俺ら大学の時にめっちゃくちゃやったよ。早稲田の時は、一、三塁で、三塁ランナー飛び込めと一塁ランナー生かせのサインがあってな。でなあ。全然ついてこられへんかったんや、慶応とか明治は。それで点取っとったやんか。だから、一塁ランナーを“生かせ”のサインの時は、(三塁走者は)ベースから離れるんよ。キャッチャーに、三塁走者が出てるように見せなあかんから。で、三塁ランナー飛び込めの時は、(三塁走者は)ライン上で行くわけやな。ほんなら、リードしてないように見えるわけだから、人間の錯覚やからな。いっつもやってたよ、大学の時にお前。(当時監督の)石山戦法やからな。ふふふふふ(笑い)」

 ―他のチームはあまりやってない?
 「せえへんやろ。だから、付いて来られへんかったんよ、慶応と明治は」

 ―阪神での第1次政権(04~08年)でも、チームにそれを言っていた?
 「言うた言うた。(2年連続で臨時コーチを務めた)赤星も言うてたやんか、“去年も監督が言うてたけど”って。ライン上の話な。赤星は、去年を見ていたら離れすぎやって言うとったけどな」

 ―藤川球児SAと話していたがドミニカの話か。
 「そやで。でも、(育成で獲得予定の2選手の)ドミニカってまだ来えへんから、まだ分からへん。育成やからなあ」

 ―藤川からいい報告?
 「いやいや、そんないい報告ちゃう。(獲得するのは)決まっているから。そんな期待感はそこまでないよ。まだまだ日本に来て化ける可能性があるっていうかな。24、25歳やから」

 ―具志川の投手陣は仕上がるペースが早い?
 「そうや。加治屋が(キャンプの球数が)一番多いって(笑い)。こっちでは誰や。桐敷か。漆原もよう投げとるな」

 ―村上も。
 「村上もよう投げてるな。投げてるのじゃなくて、投げられるんやろうな。いつも言っているやん。無理のないフォームで投げているから、球数が投げられるって。フォームにムダがあったら、しんどいからな。ストレートを5球くらい投げて、ボールがいかなくなったら、すぐにカーブとかスライダーを投げるからな。結局は。無理な投げ方をしているから、しんどいんよ。真っすぐを投げるのが、一番しんどいわけやからな。変化球は楽やからな。若いやつで、すぐにスライダーを投げるのは、まだフォームが固まっていないというか。ムダなフォーム、ムダな動きがをしているからしんどいんやで」

 ―具志川でもブルペンを見る?
 「見る見る」

 ―鳥谷も行く。
 「高校生もおるしな。スカウトが心配しとったわ。(鳥谷臨時コーチの前で)緊張して何もできひんのじゃないかって(笑い)。(山田と百崎の)担当スカウトには、具志川へいけよって言うといたけど。今日はみんなこっち(宜野座)に来とるから」

 ―若い選手を自分の目でチェックする狙いもあるのか。
 「それもあるしな。次のクールは紅白戦でみんなこっちに呼ぶから。ちょうどエエ機会やな。ワンクールが終わったら、新人もだいぶ慣れるよ。何をやっていいのか、分からんわけやからな。そんなもん、言われたら通りにやるしかないからな。新人は。第一クールは緊張と驚きばっかりやろな。2月1日に普通は練習せえへんからな」

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