阪神・佐藤輝 鳥谷塾で三塁守備の極意学んで失策半減や!! “おかわり特守”100分

2024年02月07日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 鳥谷塾で三塁守備の極意学んで失策半減や!! “おかわり特守”100分
鳥谷臨時コーチ(右)の指導を受ける阪神・佐藤輝(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 阪神は6日に沖縄・宜野座キャンプ第2クール初日を迎え、佐藤輝明内野手(24)が臨時コーチ初日だったOBの鳥谷敬氏(42)から守備の極意を学んだ。特守と個別指導を合わせて計100分間の特訓。遊撃手で4度、転向した三塁でも1度のゴールデングラブ賞に輝いた名手から手ほどきを受け、昨季20失策からの半減を目標に掲げた。
 休日を除いた5日間で3度目の特守。佐藤輝は今春の課題と向き合った。二塁・中野、遊撃・木浪と約45分間のノック。いつもと違い、さらに補習が待っていた。一人だけサブグラウンドのベンチで水分を補給し、数分間の休憩を挟んだだけで再び三塁の位置へ。臨時コーチを務めた鳥谷氏とのマンツーマン特訓が始まった。

 「グラブや体の使い方を教えてもらった。しっかり足を使って受けるだけでなく、しっかりグラブを出して、と。今まで(打球に対して)引いて捕るイメージだった。しっかり出していく…ということを引き出しの一つとして習得できたら」

 2年目までは右翼が主。三塁に本格転向した昨季の20失策はセ・リーグでは22失策のヤクルト・村上に次いで多かった。「引いて捕るだけではバウンドも合わない。捕れなくても(グラブを)前に出していくことで(ボールが)前に落ちるから大丈夫とも言われた」。基本動作に加え、捕球から送球への動作をスムーズにするコツも教わった。特守の時間を上回る約55分間の個別受講。約100分間で計255本のノックを受け「感覚はいい感じでできたと思う」と充実感がにじんだ。

 鳥谷氏は「根本的な体の使い方をもう少し変えた方がいい」と厳しく、そして「守備練習は打撃にも生きるし、根気強くやってほしい。練習すれば慣れも出てきて良くなる」と優しかった。遊撃から三塁に転向しても変わらず名手だった先輩の教えは説得力が絶大。「(失策数を昨季の)半分くらいにできたらいい」と初めて守備の具体的な目標を言葉で掲げた。

 昨季は一塁で大山、二塁で中野、遊撃で木浪がそれぞれゴールデングラブ賞を獲得。余計に三塁の空白が目立った。三塁手の昨季同賞は9失策のDeNA・宮崎。半減の目標達成なら十分に勝負できる。1972年制定の同賞で同一シーズンの内野4ポジション独占なら、もちろん球団初。“黄金の内野陣”は両リーグ通じても過去4度しかなく、全てリーグ優勝、しかも3度が日本一だ。佐藤輝の守備力向上が「アレンパ」への近道かもしれない。
(石崎 祥平)

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