MLBでロードマネジメント“負荷管理”はどうあるべきか メッツ前監督が行き過ぎた例を明かす

2024年02月07日 11:55

野球

MLBでロードマネジメント“負荷管理”はどうあるべきか メッツ前監督が行き過ぎた例を明かす
ショーウォルターメッツ氏 Photo By スポニチ
 ロードマネジメント(負荷管理)については、しばしばプロバスケットボールのNBAで議論されてきた。選手の運動量を科学的に分析、ケガのリスクを弾き出し、連戦などでは意図的に選手を休ませる負荷管理方法だ。これはMLBのフロントでも取り入れられているが、時に度が過ぎることがある。バック・ショーウォルターメッツ前監督がMLBのネット番組「ファールテリトリー」で明かした。
 「フロントの人間がロードマネジメントについて注意しに来るのは悪くない。しかし去年の9月、ブランドン・ニモが三塁打1本と二塁打2本を打った試合の後、フロントの人間がニモは走りすぎたから、休ませた方が良いと言いに来た。だが本人になんて言えば良いのか?ヒットを打ちすぎるなよ、そうすれば明日もプレーできたんだがとでも言うのか?全く理解できなかった」。ニモは翌日の試合も先発出場した。

 ショーウォルター前監督はアナリティック部門からのデータは受け入れてきたという。しかしながら現場の監督やコーチが受けとっている、ゲームの心臓の鼓動の部分ともバランスを取らないといけないと主張する。「試合終盤の8回、9回は、選手のメンタルも相当違うし、感情的にもなっている。そこでまた(データとは)大きく違ってくる。いかに現場とアナリティック部門が連携するか。(世界一の)レンジャーズが良い例だ。クリス・ヤングGMはアイビーリーグ出身だが、元プロの投手でもある。ブルース・ボーチー監督と良い関係を築き、互いに敬意を持って接している」。

 確かなのは、162試合の長い公式戦で、ポストシーズンも1カ月あるMLBでは、ロードマネジメントについてはさらなる研究の必要性があるということ。特に二刀流の大谷翔平はそうだ。去年7月25日のタイガース戦、ダブルヘッダー第1試合で投手で初完封の後も第2試合に出て2本塁打を放ったが、ケガもした。ドジャースが究極の目標である世界一達成のために、大谷のロードマネジメントにどう対処するか、とても重要なポイントだ。

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