172日ぶり打者に投げた オリックス・山下舜平大 いきなり155キロも「157キロは欲しかった」

2024年02月15日 05:45

野球

172日ぶり打者に投げた オリックス・山下舜平大 いきなり155キロも「157キロは欲しかった」
今春初めてライブBPに登板したオリックス・山下(撮影・阪井 日向) Photo By スポニチ
 オリックス・山下が新たな一歩を踏み出した。宮崎キャンプ第4クール初日の14日に今春初めてライブBPに登板し、腰の張りで緊急降板した昨年8月26日のロッテ戦以来、172日ぶりに打者と対戦。打者5人に5球ずつを投げて安打性3本に抑え込み、早くも最速155キロまで上がった。
 「最低ラインの球速はクリアしたけど、全体的なバランスはダメだった。実戦といっても(本格的な)投球は3回目なので、もう少し数をこなしていけたらいい」

 投球練習の段階で福良淳一GMら編成陣から「速い…」と言葉が漏れた。直球とカーブの2球種を事前申告して計25球。うち18球の直球全てが150キロ台で、トーマスとゴンザレスからは空振りを奪った。昨季首位打者の頓宮が「速いです、やっぱり。去年よりいいんじゃないですか」と舌を巻けば、捕手を務めた森も「まだまだ上がってくると思う」と断言。自己最速160キロを誇る本人だけが「157キロは欲しかった」と苦笑いした。

 開幕投手でデビューした昨季は9勝(3敗)で新人王。ドジャース・山本、日本ハム・山崎が抜けた今季は宮城とともに先発陣の柱として期待される。離脱中から励んだ肉体強化の効果を解禁した実戦投球で実感。開幕まで約1カ月半の準備期間を残し、21歳の大器には底が見えない。

 「全然(まだまだ)良くなると思う。しっかりバランス良く、いい出力で投げられれば(球速は)出ると思うので、どんどん頑張りたい」

 3月6、7日の欧州代表との強化試合を戦う侍ジャパンにも選出。「初めて日本代表のユニホームを着られるので、とても楽しみ。開幕もありますし、そこに向けていい入りができるようにピッチングができたら」と決意を示した。 (阪井 日向)

 《手応え25球 宮城も侍選出》オリックス・宮城も今春初のライブBPに登板し、打者5人に計25球を投げた。宗や中川らを相手に安打性4本で、最速149キロ。「球の強さ自体は打者に聞いても“ものスゴく良かった”と言ってもらった。やってきていることも出ているのかなと」。侍ジャパンにも選出され、「(昨春の)WBCはもう終わったんで。いろんな人とコミュニケーションとって、また新しい技術や考えを共有できたら」と貪欲な姿勢を示した。

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