阪神・前川、開幕レフトの準備開始!「去年クビになって1年ぶり」自虐も…ライト森下との共存構想本格化

2024年02月15日 05:15

野球

阪神・前川、開幕レフトの準備開始!「去年クビになって1年ぶり」自虐も…ライト森下との共存構想本格化
左翼でノックを受ける阪神・前川(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 キャッチボールを終えた阪神・前川は今春初めて右翼ではなく左翼へ向かった。第3クール最終日のシートノック。「外野担当コーチの(筒井)壮さんから、今日からレフトもやるから…みたいな感じで言ってもらった」。何げない練習中の一コマが外野争いの激動を暗示していた。
 初日からシートノックでは右翼に固定。日によって両翼を入れ替るミエセスや井上と違い、レギュラー候補筆頭格の森下と競合の様相だった。キャンプ折り返しを過ぎてのポジション変更。一番の理由は昨季主に左翼を務めたノイジーの状態が上がらないことだ。対照的に前川は11日の紅白戦での4打数4安打など打撃センスを披露。首脳陣の評価も高く、「開幕・左翼」の準備開始と言っていい。

 岡田監督の持論「左投げの外野手は右翼」の方針もあって、前川は22年の秋季キャンプ以来の左翼守備。「去年クビになって1年ぶり」と冗談めかした。昨季、前川と森下の同時先発は4試合。故障離脱の近本に代わって森下が中堅も守った7月3試合を除外すれば、6月25日のDeNA戦(右翼=前川、左翼=森下)の1度しかなかった。今回の左翼再挑戦には森下との共存を本格化させる構想が垣間見え、「(出場の)幅が広がることはありがたいこと」とうなずいた。

 もちろん、左翼では野口も強打でアピール中。実戦が増えるキャンプ後半へ、岡田監督は「外野手は大変やなあ。これからやわ。結果を出したら、チャンスはもの凄くある」とさらなる激戦を予告した。あす16日の中日2軍との練習試合(読谷)に野口とともに出場予定の前川は「振り切る、打ち切る」をテーマに設定。「結果は時の運。準備だけはちゃんとして入りたい」。同じ高卒3年目外野手の広島・田村が侍ジャパンに選出されたことも刺激に「負けないように頑張る」と奮い立った。(石崎 祥平)

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