阪神19歳・門別、開幕カード巨人戦先発あるぞ!岡田監督がオープン戦“パ限定”起用で「門別隠し」実行へ

2024年02月15日 05:15

野球

阪神19歳・門別、開幕カード巨人戦先発あるぞ!岡田監督がオープン戦“パ限定”起用で「門別隠し」実行へ
キャッチボールする阪神・門別(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 阪神・門別啓人投手(19)が17日の楽天との練習試合(宜野座)で今春初の対外試合に臨むことが決まった。岡田彰布監督(66)が沖縄・宜野座キャンプ第3クール最終日の14日に公表し、オープン戦ではパ・リーグ限定の起用方針を改めて示した。セ球団に隠す戦略は先発ローテーション入りをさせたい期待の裏返しで、3月29日からの巨人との開幕3連戦(東京ドーム)に抜てきする可能性が高まってきた。
 門別の開幕カード抜てきが現実味を帯びてきた。疲労を考慮して半日で練習を切り上げた第3クール最終日、岡田監督は最高気温23度の汗ばむ陽気の下、11日の紅白戦でほぼ直球のみで快投した高卒2年目左腕の実戦計画を明かした。

 今春最初の対外試合登板には17日の楽天戦(宜野座)を設定。「最初の練習試合で3イニングぐらい投げさせようと思っている」。さらに「次」も明かした。

 「(沖縄での)オープン戦3つがセ・リーグやからな。まあそこでは多分、投げへんと思うわ。日本ハムまで待つんちゃうか」

 日程的には登板可能な23日の巨人戦(那覇)、24日のヤクルト戦(浦添)、25日の中日戦(北谷)を全て見送り、以前公言した「セ相手への門別隠し」を実行に移した。指定した「日本ハム戦」は3月2、3日の2連戦(札幌ドーム)。17日の楽天戦からは13日以上も空く。そこまで同一リーグ球団に見せない理由は何か――。浮かび上がるのは、開幕から先発陣の一人として使いたいという強い意思に他ならない。

 「去年1軍を経験したことが大きかったかもしれない。(紅白戦でも)本当に堂々と投げている。(オープン戦も)なるべくパ・リーグ相手に投げさせようと思っている。今まで通り堂々と投げてほしい」

 3月も2軍戦を活用すれば、同一リーグとのオープン戦を避けながら開幕準備ができる。04~08年の第1次政権時代の前例と傾向に照らし合わせれば、“新戦力”に用意する舞台も見えてくる。05年は新人だった能見篤史(本紙評論家)、08年は故障明けで実質1年目だった岩田稔を開幕カードに投入。最初の週末なら救援陣もつぎ込みやすく、好発進へと後押しもできる。

 門別は初経験の1軍キャンプ折り返し地点を過ぎ、「真っすぐをもっと磨きたい。疲れはない。テーマはずっと真っすぐで押していくというのをやっているので、試合でも変わらず真っすぐ中心で」と力強かった。通算118勝右腕の西勇からメンタル面の助言も受け、「ブルペンでも考えることが変わってきている」と充実の日々を送る。未勝利の19歳にかけられる期待は日ごとに大きくなってきた。(倉世古 洋平)

 《岡田監督、開幕カードの抜てき前例多数》岡田監督は過去にも実績の少ない“新戦力”を開幕カードで先発に抜てきしてきた前例が多い。前回阪神を率いた04~08年では05年に新人の能見篤史、07年にも新人の小嶋達也をそれぞれ開幕3戦目に起用。08年の開幕2戦目に先発させた岩田稔は当時プロ3年目ながら、前年まで通算5試合の登板で0勝2敗だった。

おすすめテーマ

2024年02月15日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム