【広島・田村インタビュー】プラス思考で「ポスト龍馬」へ 「実力でレギュラーを獲りたい」

2024年02月15日 05:45

野球

【広島・田村インタビュー】プラス思考で「ポスト龍馬」へ 「実力でレギュラーを獲りたい」
広島・田村(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 広島・田村俊介外野手(20)が、きょう15日からの沖縄2次キャンプを前に本紙の単独インタビューに応じた。「ポスト龍馬」として外野のレギュラー獲りを期待される高卒3年目の春は3月に強化試合を予定する侍ジャパンにも初選出。熾烈(しれつ)な争いを勝ち抜くために技術と並行して精神面の重要性を強調し、飛躍を誓った。 (取材・構成=長谷川 凡記)
 ――日南1次キャンプが終了。
 「順調に来ている。紅白戦でも安打が打てた。ただ、反応のところで課題もあった。沖縄で対外試合も入ってくるので、課題を試合の中でつぶしていきたい」

 ――首脳陣からの助言は。
 「タイミングが遅くなると、ポイントも近くなってしまうので、タイミングをもう少し早く取った方がいいと、小窪コーチから言われている」

 ――修正は。
 「投手が足を上げる前に自分の中では動いておきたい。先に投手に動かれると、ちょっと始動が遅いのかなと感じる。逆に始動が早すぎても、前に体重がいってしまうので、タイミングの取り方はいろいろ試している」

 ――昨春キャンプと気持ちの違いは。
 「3年目なので、そろそろ1軍定着を目指さないといけない。(西川)龍馬さんが抜けて僕に期待してくれる声も聞くので、争いに勝たないといけない」

 ――期待は重圧にならない。
 「去年、龍馬さんがいたチームでも、外野の3人の誰かを抜かして、レギュラーにならないといけないと思っていた。龍馬さんが抜けた1枠を誰が獲るのか…という意識ではなく、野間さんや秋山さんというレギュラー陣を抜かさないといけないと思っている。もし、レギュラーを獲れたとしても、龍馬さんが抜けて獲れて良かったなと言われるのは嫌。今年は実力でレギュラーを獲りたい」

 ――松山との合同自主トレから脱力を意識。成果は。
 「実戦に入ると、打たないといけないと思いすぎて力んでしまったりもしている。まだ脱力ができていないのかなと思うところもある」

 ――どんな1年にしたい。
 「結果を出すには技術も大事だけど、気持ちの面も大切になる。ずっと調子がいいことはないし、絶対に調子が落ちる時がある。それを最初から自分で理解しておけば、それなりに対応できる…と去年1軍を経験して感じた。冷静になってというか、悪い時にどう対処すればいいか…を自分で考えてやりたい」

 ――昨季の1軍経験で得たものか。
 「去年は波が大きかった。結果は2軍でもそれなりに出ていたけど、気持ちの波が大きくて、ずっと気持ち悪かった。その時に、どうすればいいかなと考えたりして、頭の中がグチャグチャになった時期もあった。それだけに今年はスタートから考えてやらないといけないと、ずっと思っていた」

 ――気持ちのコントロールが大切。
 「1年間ずっと調子のいい選手はいないと思う。調子が落ちた時に“あ~ダメだ”と思うのではなくて、逆に“今は調子が落ちている最中だな”と客観的に現在地を捉えてやった方がプラスに考えられる。調子は落ちているけど、プラスに考えることができれば気持ちも保てると思う。そこは大事な部分になる」

 ――昨季は2度の降格。最後は故障で離脱した。今年は1軍完走したい。
 「結果を出せば、おのずと数字もついてくると思う。そういう意識でやっていきたい。1軍で試合に出るために結果を出す気持ちで、これからもアピールしていきたい」

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