ドジャース・大谷 オープン戦ここに注目!背筋伸ばした打撃、走り方の進化、「MVPトリオ」打線

2024年02月28日 01:30

野球

ドジャース・大谷 オープン戦ここに注目!背筋伸ばした打撃、走り方の進化、「MVPトリオ」打線
ドジャースの大谷 Photo By スポニチ
 【ヤナギタイムズ】ドジャース・大谷翔平投手(29)がアリゾナ州グレンデールのホームで行われる27日(日本時間28日午前5時5分開始)のホワイトソックスとのオープン戦に「2番・DH」で初出場する。昨年9月の右肘手術後では初実戦。日本ハム時代の13年から大谷を取材し、TBS系情報番組「ひるおび」、「ゴゴスマ」に随時出演する本紙MLB担当・柳原直之記者(38)のコラム「ヤナギタイムズ」で開幕までの見どころに迫った。
 ドジャース・大谷としてオープン戦初出場を翌日に控え、室内調整に終始した。午前11時前には帰路に就き、9日のキャンプイン後では初の“半ドン”。これまで休みなく練習し続けており、コンディションを整えることを優先したと言える。実戦は右肘手術前の昨年9月3日以来177日ぶり。今後の注目点を3つ挙げたい。

 (1)打撃フォーム 昨季の構えは、左肘を後方に高く上げ右肩が本塁方向に傾いていた。だが、今キャンプでは背筋を伸ばし肩はほぼ水平。「変わらないけど微調整はする」と語ったように、自然な姿勢から無駄のないスイングが可能になっている。24日には近距離で軽い専用ボールを発射するマシン相手の打撃練習で、内角球へのバットのさばき方を入念に確認。2度目のライブBP(実戦形式の打撃練習)後には、右肘の状態を「感覚も良かった」と言った。日本勢初の本塁打王に輝いた昨年を超える進化に期待がかかる。

 (2)走塁意識の高まり 今キャンプでは、2、3日に一度のペースで下半身や体幹を鍛えてきた。リードの取り方、一歩目の出し方、姿勢など細かく調整しており、意識の高まりは明らかだ。
 自己最多は21年の26盗塁だが、16年のエンゼルスのコーチ時代にトラウトの盗塁急増をアシストしたロン・レネキーGM特別補佐からも指導を受けた。日本選手初のトリプルスリー達成や、過去わずか5人のシーズン40本塁打以上と40盗塁以上の達成者を指す「40―40クラブ」入りも現実味を帯びる。

 (3)最強打線 26日のロッキーズ戦で、今春初めて18年MVPのベッツが1番、20年MVPのフリーマンが2番で出場した。デーブ・ロバーツ監督は3日のファン感謝イベントで21、23年MVPの大谷を3番で起用する構想を披露。1番から「MVPトリオ」を並べる最強打線がシーズンを戦う上での基本線で27日のホワイトソックス戦では1番ベッツ、2番大谷、3番フリーマンの並びとなった。

 昨年9月19日に自身2度目の右肘手術を受けてから161日での復帰。18年の前回手術の際は218日で復帰しており、57日も早いことが唯一の懸案だ。この早期復帰が何を意味するのか。韓国ソウルで行われる3月20日のパドレスとの開幕戦までにどうアジャストするのかも、見守っていきたい。

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