巨人・オコエ「考える野球」で2番・中堅猛アピール 豪快弾&“頭脳的”右打ちの合わせ技マルチ

2024年02月28日 05:30

野球

巨人・オコエ「考える野球」で2番・中堅猛アピール 豪快弾&“頭脳的”右打ちの合わせ技マルチ
<巨・日>初回、右前打を放つオコエ(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【練習試合   巨人5―3日本ハム ( 2024年2月27日    沖縄セルラー )】 巨人は27日、日本ハムとの練習試合に5―3で勝利した。「2番・中堅」で出場したオコエ瑠偉外野手(26)が4回に今春2発目となる2ランを放った。初回にもしぶとく右前打を放つなど、状況に応じた打撃で2安打2打点。考える2番打者の活躍で8試合負けなしだった日本ハムに今春初黒星をつけ、激しさを増す中堅争いで猛アピールした。
 小技も大技もできる。豪快なホームランも打てば、きっちりバントも決める。2番像を「回ってきたシチュエーションに柔軟に対応していければ、それらしくなるのかなと」とイメージするオコエが剛と柔を使い分けた。

 3―0の4回2死二塁。2ボールから金村の直球を振り抜いた。中堅左へ、実戦2本目の2ラン。阿部監督に指摘されていた、トップをつくる際にバットを一度、体に寄せてしまう悪癖を修正。「バットが出やすくなっている。球の見え方も変わってきた」と手応えを感じる一発だった。

 初回1死では、追い込まれてから外角変化球を右前打。「1番の佐々木が三振。自分も初球からアウトになってしまったら、初回から相手に流れがいってしまう」と粘って5球目をしぶとく右打ちした。起点となる出塁で、1死一、二塁から岡本和の左前適時打で先制のホームを踏んだ。

 対外試合5試合で17打数5安打の打率.294、4打点。25日のヤクルト戦は2点を追う9回無死一、二塁で送りバントも決めた。昨季の2軍での経験が大きい。2軍監督だった二岡ヘッド兼打撃チーフコーチに主に2番で起用された。犠打や進塁打を求められる場面、または自由に打っていい場面を叩き込まれ「今に生きている」と感謝。1月の坂本との自主トレでもカウントや場面に応じたボールの待ち方を学んだ。

 「勝利のために自己犠牲ができる選手を起用する」と方針を掲げる阿部監督は「凄くいいアピールをしてくれている。守備でもカバリングなど、しっかりやってくれている」と評価。対外試合5戦中4戦で2番起用している期待に応えている。

 ドラフト3位の佐々木(日立製作所)はこの日も適時二塁打し、対外試合の打率.450。松原も同.375、萩尾も同.357と、競う4選手とも好調が続く。激しい中堅争いの中で、かつてみせた身体能力だけに頼らない考える野球が、オコエの新たな武器だ。(青森 正宣)

おすすめテーマ

2024年02月28日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム