阪神・佐藤輝「“あかん日なかった”それは成長」 打撃、守備ともに“満点”のキャンプ送り充実感

2024年02月28日 05:15

野球

阪神・佐藤輝「“あかん日なかった”それは成長」 打撃、守備ともに“満点”のキャンプ送り充実感
阪神・佐藤輝(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 阪神・佐藤輝が、大卒4年目にして過去最高となる春季キャンプを終えた。その総括に、充実感がみなぎった。
 「やりたいことは(これまでで)一番、やれたかなと思います。打撃でも守備でも、うまくいったかなと」

 三塁の守備力強化をテーマの一つに掲げて臨んだ今キャンプ。鳥谷敬臨時コーチの指導からもヒントを得て、計515分間の特守を受けた。昨季リーグワースト2位の20失策を犯した拙守からの脱却へ、自身の課題と正面から向き合い、汗を流し続けた。「しっかり考えながらいっぱい受けて上達したんじゃないかな」と声が弾む。

 持ち前の打力も輝きを増した。キャンプ中の実戦8試合で打率・500、2本塁打、4打点。昨年12月に米国の「ドライブライン」で追求した“MLB打法”も完成が近い。守備、打撃とともにテーマに掲げてきた安定感についても「そんなに“今日あかんわ”という日はなかった。それは成長じゃないですかね」。目標の40本塁打に大きく前進した。

 何より、たくましくなった。思えば岡田監督就任直後の22年11月の高知・安芸秋季キャンプでは、特守途中に腰に張りを訴えて途中離脱。練習後には指揮官から厳しい言葉を投げかけられた。だが、それも過去の話だ。

 この1カ月間、佐藤輝を見守った指揮官も「(一昨年)11月の安芸のサブグラウンド、見てみいや。こんなに(数多く受けて)特守できているんやから」と称え、「守備うまなったよな」と目を細めた。「バッティングも下半身がどっしり(した)。思ったより安定したな」と、うなずきもした。その一つ一つの言葉が、キャンプ直前に一度は白紙とした三塁レギュラー起用を示唆していた。

 「充実したキャンプを過ごせた。あと1カ月、練習したことを実戦で出せるように」と佐藤輝。3月のオープン戦で総仕上げに取りかかり、開幕へ向かう。(石崎 祥平)

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