ドジャース先発4番手候補のベテラン左腕パクストン 新天地での再起目指して高速スライダー習得

2024年03月03日 13:22

野球

ドジャース先発4番手候補のベテラン左腕パクストン 新天地での再起目指して高速スライダー習得
ドジャース・パクストン(AP) Photo By AP
ドジャースの先発4番手として期待されている左腕ジェームス・パクストン投手(35)が新天地で再び輝きを取り戻せるかに注目が集まっている。
 2月29日のレッズ戦でオープン戦初登板、2回を投げて2安打1失点。4個の三振を奪った。1メートル93センチ、96キロ。カナダ出身で、ニックネームは「ビッグメープル(大きなかえで)」だ。持ち球は平均で95.2マイルの直球、カーブとカットボールだ。昨季は2021年にトミー・ジョン手術を受けて以来、初めてのフルシーズン。前半6勝2敗、防御率3.34の好成績だったが、後半は1勝3敗、7.62と崩れ、最後の1カ月は膝を痛め戦列を離れた。昨季の通算成績は7勝5敗、防御率4.50。復活への足がかりをつかんだ。

 地元紙「ロサンゼルスタイムズ」は「パクストンは再び活躍できるだろうか?」と題した特集記事を掲載。パクストンの「久しぶりのフルシーズンで、身体が限界だった。何も残っていなかった。球速は出ていてもボールに力がなかった」とのコメントを伝えた。

 このオフ、ドジャースはメジャー通算10年で64勝(38敗)を誇るパクストンと1年契約を結んだ。しかし、当初年俸は1100万ドル(約16億5000万円)と伝えられていたが、健康上の問題を理由に基本年俸が700万ドル(約10億5000万円)に減額されたことが伝えられた。それでも、コナー・マッギニスアシスタント投手コーチは「彼の入ったメリットは大きい。過去のケガはあるけど、健康で投げられるときは、彼の持ち球は球界でもベストの一つ。特に96マイルから97マイルの直球を投げられているときにはね」と期待を寄せている。

 ドジャースはパクストンを再生するために、2019年にヤンキースで3年連続2桁勝利となる15勝(6敗)を挙げ、防御率3.82だった時のビデオを見直した。そこからカットボールを速いスライダーに変えるようにアドバイスしている。スイーパーよりも速く、よく動く変化球だ。左打者にも右打者にも使える。さらに昨季は中4日の登板は4試合で防御率9.39と良くなかったことから、ベテラン左腕に追加の休日を与えて無理なく投げさせる方針だ。昨季中5日では7試合で3.29、中6日以上では8試合で3.83だった。本人は「去年は直球が元に戻った。今年はもっとたくさん変化球を投げるのが楽しみ。長いイニングを投げたい」と意気込んでいる。

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