ナショナルズ期待の若手が試合中に重大事故 フェンス越え頭から落下し病院直行 指揮官「祈るしかない」

2024年03月03日 05:44

野球

ナショナルズ期待の若手が試合中に重大事故 フェンス越え頭から落下し病院直行 指揮官「祈るしかない」
ナショナルズパーク(ロイター)
 【オープン戦   ナショナルズ2ー4レッドソックス ( 2024年3月2日    フォートマイヤーズ )】 ナショナルズのデイレン・ライル外野手(21)が悲劇的な事故に見舞われた。
 レッドソックスとのオープン戦の2-3の7回無死、途中出場で右翼の守備位置についていた同外野手は右中間への大飛球を追い、中堅右のフェンス際でジャンプ。しかし捕球することはできず、フェンスを越えて同位置奥にあるレッドソックス側のブルペンへと頭から落下した。ブルペンのレッドソックス投手陣はすぐさまスタッフを呼び寄せるために、激しく両手を振った。落ちたライルは動くことができなかった。

 球場が静まり返った。動かないライルのもとにスタッフが到着。フェンスの奥で処置が施されたため、詳細は不明だが、約10分後、首などを固定され、ストレッチャーに乗せられた。ガーディアンズ外野陣は片膝をつき、神に祈るようなしぐさや目頭を抑える選手も。観衆も立ち上がったまま動けず。球場から出る際には、無事を祈るための拍手も沸き起こった。

 ライルはトリニティ高から21年ドラフト2巡目でナショナルズに入団。昨年は傘下のマイナー2球団で計106試合に出場し、打率・269、9本塁打、66打点を記録。三塁打を10本、23盗塁を記録するなど、俊足巧打の外野手としてナショナルズのプロスペクト(有望株)ランキングで6位と期待されている。

 大リーグ公式サイトによると、ライルは試合後に病院に直行して精密検査。ナショナルズのデーブ・マルティネス監督によると、負傷したのは腰の部分だという。指揮官は「私たちが彼を見送ったとき、彼は足腰を動かしていた。何も異常がないことを祈っている。頭や首を打っていないことを祈るしかない。私たちは彼のために祈るつもりだ」と話した。

 また、レッドソックス救援陣や医師が素早く対処したことに、マルティネス監督は「レッドソックスは素晴らしい仕事をしてくれた。ドクター、みんなに感謝したい」と話した。

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