カブス・今永昇太 オープン戦デビュー 2回に3ラン被弾も20年MVPフリーマンから三振奪うなど5三振

2024年03月03日 04:58

野球

カブス・今永昇太 オープン戦デビュー 2回に3ラン被弾も20年MVPフリーマンから三振奪うなど5三振
ドジャース戦でオープン戦初登板したカブス・今永(AP) Photo By AP
 カブスの今永昇太投手(30)が2日(日本時間3日)、敵地でのドジャース戦に先発してメジャーオープン戦初登板。ドジャースの大谷翔平投手(29)は欠場して初対決はお預けとなった。初回は3者凡退に抑えて落ち着いた立ち上がりを見せたが、2回に3ランを被弾。2回1/3を3安打3失点ながら5三振を奪って見せ場もつくった。
 ドジャースベンチでは山本由伸投手が見守る中、山本と同じ背番号18のユニホームに身を包んだ今永が先発。ドジャースの1番ロハスに対し、注目のメジャー初球は低めの直球を決めてストライク。カウント1ボール2ストライクから内角高めに投げた直球を左翼フェンス際まで運ばれたが、左飛に打ち取った。2020年にMVP受賞経験のある2番フリーマンはフルカウントからコースはやや甘めながらこの日最速となる94マイル(約151キロ)の直球で空振り三振を奪った。3番スミスは初球の直球で詰まらせて右飛に打ち取り、初回は3者凡退で切り抜けた。

 2回は先頭の4番マンシーにカウント2-2からスライダーを右前に運ばれて初めて安打を許した。5番テオスカー・ヘルナンデスは内角直球で詰まらせて二塁へのゴロに打ち取ったが、二塁への送球が間に合わずにセーフ(記録は安打)。無死一、二塁とピンチを広げた。そして、続く6番パヘスに内寄りに甘く入った直球を仕留められて3ランを被弾した。その後は7、8、9番を3者連続三振に仕留めて大崩れはせず、立て直した。

 3回もマウンドに上がり、1番ロハスをフルカウントからチェンジアップで空振り三振。球数が41球に達したところで降板となり、敵地ながら一部の観客から拍手が送られた。乾燥する気候のアリゾナで直球の指へのかかりがいまいちだったが、5三振を奪うなど今永らしい投球も見せた。

 今永はオープン戦初登板について「スプリングトレーニングとはいえ、いい結果が出なかったことに対しては物凄く悔しい気持ちです。(3ランは)ストレートは自分の中では走っていたつもりではいたんですけど、ああいうふうにはじき返されてしまった。これはしっかりと変えなければいけないと思って、変化球をバランス良く投げていった。そういう点はよかったと思います。もっと力を抜いて楽にファウル、カウントを取れれば自分としても余裕を持って1球1球投げられる。今は全力で全てを出しにいっている感覚なので、そういったところがもう少し調整できればと思います」と振り返った。

 今永はこのオフに4年契約で総額5300万ドル(約77億3800万円=契約時レート)、最大で5年総額8000万ドル(約116億8000万円=同)の大型契約を結び、メジャー移籍した。

 今永は2月25日には今キャンプで2度目のライブBPに登板し、打者11人に計43球を投げ、4安打1本塁打、2三振。先頭のマドリガルに初球の直球を左越えへ運ばれ「カウントをスーッと取りにいく球は、打者からすれば打ちごろ。打たれる前の球を反省し、抑える前の球を研究し、勉強していきたい」と話した。

 この日の登板前には地元メディアではオープン戦登板に向けて「Happy Shota Imanaga Day!」と称されるなど、初登板に注目が集まっていた。

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