【虎番リポート】阪神・ゲラ 「遊撃」から「名リリーバー」へ 故郷パナマの英雄リベラと同じ道

2024年03月15日 05:15

野球

【虎番リポート】阪神・ゲラ 「遊撃」から「名リリーバー」へ 故郷パナマの英雄リベラと同じ道
投内連係の練習に臨むゲラ(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【虎番リポート】ゲラにどうしても聞いてみたいことがあった。メジャー通算652セーブを誇ったヤンキースの伝説的な守護神、マリアノ・リベラ氏は母国パナマの先輩。鳴尾浜球場での残留練習に参加した13日、選手寮の前にあるベンチに座ってじっくり話してくれた。
 「幼いときからずっと見ていた人。本当にいいお手本、模範となるような存在ですね」

 パナマでヤンキースにスカウトされ、メジャー最強のクローザーに上り詰めたリベラ氏は、やはりゲラ少年の憧れの存在だった。「印象に残っているシーン…たくさんありますね。ワールドシリーズの最後のアウトを取った瞬間や、現役最後のオールスターとかよく覚えています。MVPも獲りましたよね」。98年に世界一の胴上げ投手となったパドレスとのワールドシリーズや、現役最終年の13年に出場してMVPを獲得したオールスターゲームなどを鮮明に覚えているそうだ。

 これまで対面したことはないそうだが、実はこんな共通点もある。リベラ氏もアマチュア時代にゲラと同じ遊撃手で、その後投手に転向。虎の背番号00も吉兆の“リベラロード”を歩んで日本での活躍を期している。

 「ピッチングのスタイルは違う部分があるので、あんな風にはなれないですが、本当にパナマを代表する、いい模範となる選手で、いつもお手本にしてます。彼のようにチームの勝利に数多く貢献できるようにしたいですね」

 公式戦でのデビューへ向けて本拠地での登場曲は「最近気に入ってる」というカニエ・ウエストの「Exclusive Off The Grid」に決めた。現役時代のリベラ氏は支配的な投球からヤンキースタジアムに登場曲のメタリカ「エンターサンドマン」が流れるとファンが勝利を確信するように沸いた。「シーズンそのものも楽しみにしてるし、そういう空気をつくってくれたら、うれしいですね」。ゲラの登場が聖地での勝利の合図となる日が待ち遠しい。(遠藤 礼)

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