パドレス 試合後半…大谷封じの刺客は左腕ペラルタとコスグローブ

2024年03月15日 12:58

野球

パドレス 試合後半…大谷封じの刺客は左腕ペラルタとコスグローブ
ヤンキース時代のペラルタ(AP) Photo By AP
 ソウルシリーズで、パドレスが試合後半、ドジャースの主砲大谷翔平を抑え込みたい時に起用するのがリリーフ左腕だ。オープン戦、2試合に登板し2イニングで5奪三振、1安打だった松井裕樹(28)は大谷との対戦の可能性について「アジアでの公式戦は日本人としてうれしい。しっかり準備したい。まだ状態は上げられる」と話している。
 松井以外では大谷相手に起用されそうなのが実績のあるウェンディ・ペラルタ(32)とトム・コスグローブ(27)だ。

 ペラルタはドミニカ出身。メジャー経験8年で、平均球速96マイルのシンカーと89マイルのチェンジアップを武器にゴロを打たせる。対大谷は6打席で、5打数1安打1四球、3三振。ほとんどがヤンキース時代で、アーロン・ブーン監督は大事な場面で当てた。

 21年は8月30日インコース攻めで、最後は内角シンカーで見逃し三振。22年は6月2日、大谷は少しオープンに構えたが、内角のチェンジアップに3度空振りしての三振だった。

 8月30日は1-1からクイックで投げ、大谷は反応が遅れたが、シフトで三塁方向に飛んだゴロが抜け、快足を飛ばして二塁打とした。これがペラルタから打った唯一のヒットだ。

 23年は4月19日、98マイルのシンカーで追い込まれ、最後は91マイルのチェンジアップでボール球を振り空振り三振。20日はピッチクロック違反で1ボールからのスタートとなり、スライダー、チェンジアップも決まらず四球となっている。

 コスグローブは17年のパドレスのドラフト12巡指名。昨季メジャーデビューを果たした。スリークォーターから角度のついたボールを投げ込んでくる。7月3日の初対決は直球で追い込まれ、大きく曲がる75マイルのスイーパーに腰砕けの空振り三振。5日の2度目の対決も2球目スイーパーにバットをかろうじて当てたが、前のめりで、右手一本で当てただけ、三飛だった。

 パドレスのマイク・シルト監督にとっては、ブルペンに左投手で選択肢があるというのはとても助かる。AJ・プレラー編成本部長はペラルタと4年総額1650万ドルで合意した後、「ウェンディは6回から9回までいつでも投げらる。左腕投手をフレキシブルに起用できる」と話している。

 ペラルタは過去3年はヤンキースで防御率2・82。この春のオープン戦は5試合に投げて5イニング、5奪三振、防御率1・80と好調だ。コスグローブは23年は54試合で防御率1・75の好成績。投球の半分がスライダーで被打率・153、強い打球を許さなかった。春のオープン戦は6試合に投げて6イニング、3奪三振、防御率4・50とまずまず。アリゾナでの最後の試合は松井の後に9回を投げ、セーブを挙げた。もちろん大谷もいつまでもやられてはいない。リリーフ左腕の攻略にどんなバッティングを見せるか、とても楽しみだ。

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