先発投手のスターパワーを引き上げたいMLB機構 長いイニングを投げられるゲームに戻せるか?

2024年04月01日 11:55

野球

先発投手のスターパワーを引き上げたいMLB機構 長いイニングを投げられるゲームに戻せるか?
MLBロゴ
 USAトゥディ紙のボブ・ナイチンゲール記者が、MLBが先発投手が再び長いイニングを投げられるゲームに戻そうとしていると報じている。
 コミッショナーのロブ・マンフレッドは昨年のワールドシリーズで、「歴史的に、先発投手はゲームの最大のスター達でした。しかしながら、昨今の起用法は、スターパワーの減少につながっています。多くのファンが”今日の先発投手のマッチアップは″と楽しみにする代わりに“今日のオープナーは誰″となってしまっていることは決して好ましくない」と述べていた。

 昨シーズン、180イニング以上を投げた投手はわずか25人。先発投手の投球イニングの割合はわずか57.98%だった。19年シーズン終了以降、シーズン180イニング以上を投げた投手は72人だけ。しかし11年はその年だけで73人の投手が少なくとも180イニングを投げていた。MLBは、2年前にベンチ入りの投手の数を13人に減らしたが、可能なら次の2年でそれをさらに12人に減らすことを望んでいる。そのためには先発投手が以前のように長いイニングを投げられると証明しなければならない。

 開幕週の先発投手の成績は悪くなかった。最初の23試合で6イニングを以上投げた先発投手は20人。少なくとも5イニングを投げたのは15人。4イニングは7人だった。4イニング未満だった投手はわずか4人だった。先発投手が試合の後半まで投げられるようになれば、オープナーも減るし、リリーバーの交代も減り、試合のペースが向上する。同時にMLBの競技委員会が12人への引き下げを承認するには、投手のケガの発生率を下げないといけない。しかしながら今年、負傷者リストに載った投手の数は早くも132人で、野手はわずか34人。これではなかなか13人を12人にして良いとはならない。

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