ソフトバンク・ウォーカー 鷹でも健在! ピンクのサタデーヒーローが移籍後初本塁打「完璧です」

2024年04月01日 05:00

野球

ソフトバンク・ウォーカー 鷹でも健在! ピンクのサタデーヒーローが移籍後初本塁打「完璧です」
<オ・ソ>移籍1号のソフトバンク・ウォーカーはホームランボールを手に笑顔(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク5ー2オリックス ( 2024年3月31日    京セラD )】 ソフトバンクのアダム・ウォーカー外野手(32)が31日、オリックス戦で移籍後初本塁打となる1号ソロを放った。5回1死に中堅へ先制ソロ。開幕9打席目で初本塁打初打点を記録すると、2―1の7回には貴重なタイムリーを放ち、初のマルチ安打も記録した。ピンクの打撃手袋などを身に着ける日曜日は巨人時代から好相性だ。チームは王者相手に2勝1敗とし、4年連続の開幕カード勝ち越しを決めた。
 ベンチ奥のカメラに向かって「ヘ~イ、VIVA(ビバ)!」とシャウトした。開幕3戦目、9打席目で飛び出した移籍後1号。ウォーカーは今季スローガンのポーズを決める本塁打パフォーマンスで喜んだ。

 「完璧です。凄い気持ち良かった。甘めの球を狙っていて、しっかりと打ち返すことができたよ」

 5回1死で迎えた第2打席だった。カウント1―1から先発・田嶋が投じた真ん中付近の144キロ直球を仕留めて、中堅へ放り込んだ。先制ソロとなった記念のボールを受け取った助っ人は「練習で取り組んできたセンター方向の打球を試合でできたよ」と自画自賛した。

 まさに日曜のヒーローだ。「何か日曜日に本塁打がよく出る気がするんだ」。巨人在籍時の22年は23本塁打のうち9本、23年は6本塁打のうち3本がサンデー弾だった。日曜日は特別な思いで臨んでいる。祖母が乳がんを患ったことがきっかけで早期発見を啓発・推進するピンクリボン活動の一環として40種類以上ある打撃手袋とヘアバンドをピンクに統一している。ヒーローインタビューではテレビ観戦する米国の家族へ向けて「おばあちゃんのために今日は打ちたかったので良かった」と話した。

 2―1の7回1死二塁では小木田の初球スライダーに平凡な一ゴロに倒れたと思われたが、一塁手の頓宮が捕球する前で打球がイレギュラー。幸運な右前適時打となった。「結果的に大きい追加点を取ることができて良かったよ」。初本塁打初打点に続き、初マルチ安打も刻んだ。

 4番・山川が29日の開幕戦で決勝弾、さらにウォーカーが3戦目で初アーチ。課題をクリアするために補強した右の両大砲が結果を出して、チームは4年連続で開幕カードに勝ち越した。小久保監督は「彼らはそこ(一発)に期待しているんでね。開幕カードで出たし、いいスタートを切れたんじゃないですかね」と安堵(あんど)の表情だった。

 ウォーカーは「本塁打は何曜日に打ってもうれしい」と言った。あす2日からのロッテとのホーム開幕3連戦でも豪快なアーチに期待だ。(井上 満夫)

 ○…ソフトバンクがオリックスに2勝1敗と勝ち越し。開幕カードは得意としており、現在の球団名となった05年以降では通算57試合で42勝13敗2分け、勝率・764を記録。勝ち越しが14度、負け越しが3度、五分が3度(3連戦での1勝1敗1分け、2連戦での1勝1敗)となっている。

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