阪神・岡田監督采配ズバリ! 高級リュックプレゼント…裏方にも配慮忘れぬ指揮官の巧みな指し手は健在

2024年04月01日 05:15

野球

阪神・岡田監督采配ズバリ! 高級リュックプレゼント…裏方にも配慮忘れぬ指揮官の巧みな指し手は健在
<巨・神>試合後、岩崎を出迎える阪神・岡田監督 (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神5ー0巨人 ( 2024年3月31日    東京D )】 阪神・岡田監督が積極采配で今季初白星をつかんだ。わずか1安打で迎えた8回に代打と代走攻勢。左の中川に対し、無死から原口、小野寺を連続で打席に送った。1死で小野寺が右前打を放つと、すかさず小幡を代走投入。森下の決勝弾への流れを生み出した。
 「それまで安打1本でしょ?チャンスがなかったので代打や代走をいけなかったけど、(8回の采配で)リズムがちょっと良くなった感じはしましたね」

 7回に使った桐敷も攻撃へのリズムを生んだ。巧みな指し手は、今年も健在だ。

 2リーグ制以降では球団初の連覇を目指し、今年も岡田流の緊張感あるチームづくりを貫く。直接話した選手は今も少ない。青柳には開幕投手を直接伝えていない。コーチにも線引きを求め、首脳陣に投手会、野手会などへの参加を禁じる。

 だからといって、ドライではない。開幕2日前の27日、都内の焼き肉店にコーチ陣を集めて決起集会をした。昨年できなかったシーズン前の集まりで乾杯の音頭を取り、結束を高めた。裏方にも配慮する。昨年は2度、打撃投手らとの食事会を開催。12月のハワイ優勝旅行では監督専属の藤原通広報に高級リュックをプレゼントした。「値段を見てびっくりしたわ。でも、やめるわけにはいかんやろ」。財布の痛みなどないような笑顔だった。

 日本一に沸いた昨季は選手に大幅な年俸増をもたらした。「優勝したら、こんなに給料が上がるんやから」。恩恵を受けたのは選手だけではない。裏方、球団職員などもボーナスが出た。優勝は昨季頻繁に口にした「みんな」を笑顔にできる。その頭脳が今季も猛虎の命運を握っている。(倉世古 洋平)

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