ドジャース・大谷 46打席ぶり14号!被弾のメッツ・ロペス イライラ球団批判で試合後戦力外通告

2024年05月31日 01:30

野球

ドジャース・大谷 46打席ぶり14号!被弾のメッツ・ロペス イライラ球団批判で試合後戦力外通告
メッツのロペスから14号2ランを放つドジャース・大谷 Photo By 共同
 【ナ・リーグ   ドジャース10―3メッツ ( 2024年5月29日    ニューヨーク )】 ドジャースの大谷翔平投手(29)は29日(日本時間30日)、敵地でのメッツ戦の8回に左越え14号2ランを放つなど2安打3打点で3連勝に貢献した。今季ワーストだった10試合、46打席ぶりの一発。得点圏では今季初本塁打で、リーグトップに2本差に迫った。自身が持つ日本選手最多を更新する26球場目弾。被弾したホルヘ・ロペス投手(31)が、球団批判で試合後に戦力外通告を受ける珍騒動の“引き金”になった。
 長いトンネルを脱出した。7―3の8回2死二塁。大谷が5番手右腕ロペスの95・9マイル(約154キロ)のシンカーを、逆方向へ運んだ。強振はしなかったが角度34度の放物線はそのまま左翼席へ。今季ワーストを更新していたノーアーチを46打席ぶりに止めた。

 兆しはあった。デーブ・ロバーツ監督が「強くボールを叩いていた」とした初回は、左翼手が好捕も、逆方向のフェンス手前まで鋭い当たりを飛ばした。5回1死二塁は強いゴロで二遊間を抜き、8打席ぶりの安打。5打数無安打で内野ゴロ3、空振り三振2つだった前日とは打撃内容が一変した。前日のダブルヘッダー2試合目を休養で欠場。試合前の「今日は良い日になるだろう。最近の彼は打つべき球を打っている」という予言が的中した指揮官は「打球が上がると思っていた」と満足げだった。

 この一発が、思わぬ事態を引き起こした。被弾したメッツの救援右腕ロペスは、続くフリーマンのハーフスイングの判定で三塁塁審に激高。退場宣告を受け、ベンチに戻る際にグラブを一塁側スタンドに投げ入れた。試合後の取材では、放送禁止用語を連発し「後悔はしていない。私はMLBで最悪の球団でプレーしている」と悪態。カルロス・メンドサ監督は「彼がやったことは受け入れられない」と批判し、直後にメジャー出場が前提の40人枠から外れ、事実上の戦力外となった。

 大谷は通算5試合目のシティ・フィールドで初本塁打。日本選手最多を更新する26球場目の本塁打で、得点圏では今季初本塁打だ。16日のレッズ戦で一塁けん制球が左太腿裏に直撃して打撲。その影響もあり5月後半は万全ではないが、6試合ぶりのマルチ安打となった。

 3連勝のチームはオフを挟み、6月1日(同2日)からの本拠地でロッキーズ3連戦の後、ピッツバーグ、ニューヨークでのヤンキース戦と再び東海岸遠征。ハードスケジュールとなるが、月間MVPを2度獲得した「得意の6月」へ、明るい兆しが見えてきた。(笹田幸嗣通信員)

 ≪メジャー26球場目≫大谷がメッツの本拠地シティ・フィールドで初本塁打。これでメジャーで本塁打を打ったのは26球場目となった。うち現在の本拠地球場は24カ所。ノーアーチの残り6球場はレッズ、パイレーツ、フィリーズ、カージナルス、ダイヤモンドバックス、マーリンズと全てナ・リーグ本拠地。24~26日にプレーしたレッズのグレートアメリカン・ボールパーク以外の5球場は、今季の試合を残している。

 <メッツ 選手のみで緊急ミーティング>メッツは直近9戦で8敗目。うち5試合が逆転負けで、この日も5回に3点差を追いついたにもかかわらず、終盤の失点で敗れた。22勝33敗で借金11のナ東地区4位。ロペスの退場劇はチームのフラストレーションの爆発の一面でもあった。試合後は選手のみで緊急ミーティングが行われ、主力のリンドアは「多くの選手が発言した。全員にとってよかった」と振り返った。

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