×

ソフトバンク・柳町 「1番・中堅」で今季初適時打 「集中して挑めばいい結果になると信じて」

2024年05月31日 05:00

野球

ソフトバンク・柳町 「1番・中堅」で今季初適時打 「集中して挑めばいい結果になると信じて」
<巨・ソ>2回、適時打を放つソフトバンク・柳町(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク5ー6巨人 ( 2024年5月30日    東京D )】 ソフトバンクの柳町達外野手(27)が30日、巨人戦に「1番・中堅」で今季初スタメン出場し、2回に2点右前打を放ち、起用に応えた。2軍でチャンスを待ち続けた柳町の今季初適時打で活気づいた打線は3回までに5点を挙げた。ところが、先発・東浜巨投手(33)が5―0の3回に6点を失って痛恨の逆転負け。交流戦最初のカードは1勝2敗に終わり、今季初めての2カード連続負け越しとなった。
 ベンチの期待にきっちり応えた。「1番・中堅」で今季初めてスタメン起用された柳町が、2回2死満塁のチャンスで右前に2点適時打を放った。

 この回は2死一、二塁から甲斐の左前打で先制し、12球団最速の200得点に到達。続く投手の東浜が四球を選んでつないだチャンスを生かした。昨季までの同僚・高橋礼がカウント2―2から投じた137キロ直球を捉えた。

 「久々のスタメンで緊張しましたが、やることをやり、集中して挑めばいい結果になると信じて、それだけをイメージして試合に入りました。追い込まれましたが、何とか1本が出て良かったです」

 前夜にスタメンを告げられ、「凄く緊張しました。試合に入るまではドキドキでした」。寝付いたのは早かったが、気持ちの高ぶりから何度か目が覚めた。昨季まで2年連続で100試合以上出場してきた。今季は柳田、近藤、周東の分厚い外野陣がそろうチーム事情もあり、開幕2軍。ウエスタン・リーグで一時4割近い打率を残しながらも交流戦前は1軍に昇格することはできなかった。

 2軍で打撃の状態が落ちてきた時には焦りも生まれたが、「しっかり準備して時を待つしかない。乗り越えるしかない」と自分に言い聞かせた。弱い気持ちに負けないようにと懸命にバットを振ってきた。昇格した28日の同カードでは代打で今季初安打を記録。この日は不振の周東に代わり、22年8月2日の日本ハム戦(旭川)以来となる「1番」の重責を担った。

 チームは5点のリードを守れずに逆転負けで2連敗。打線は4回以降、井上ら巨人投手陣にパーフェクトに抑えられた。柳町は1点を追う9回2死で相手守護神のバルドナードに対しフルカウントまで粘る執念を見せたが9球目に空振り三振に倒れた。「何でもいいから塁に出ようと思っていたがうまくいかなかった」と悔しさをにじませた。

 今季初の2カード連続の負け越し。31日からは本拠地に戻り態勢を立て直す。背番号32も懸命なプレーを続けてより存在感を示していく。(木下 大一)

おすすめテーマ

2024年05月31日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム