広島 22日にもM30点灯 “打のGキラー”末包が本領5打点&猛打賞「自分の仕事がしっかりできた」

2024年08月21日 05:45

野球

広島 22日にもM30点灯 “打のGキラー”末包が本領5打点&猛打賞「自分の仕事がしっかりできた」
<巨・広>4回、走者一掃の二塁打を放つ末包(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島8―3巨人 ( 2024年8月20日    東京D )】 広島・末包昇大外野手(28)が20日の巨人戦で“Gキラー”ぶりを存分に発揮した。初回に左翼線へ先制の2点二塁打を放ち、4回は三塁線を破る二塁打で満塁の走者を一掃。2年ぶり2度目の自己最多1試合5打点で2連勝と今季最多を更新する貯金14に貢献した。森下暢仁投手(26)は5回3失点で2年ぶり3度目の10勝到達。先発全員14安打で天王山初戦に快勝し、2位・巨人を2ゲーム差に引き離した。
 末包が天王山の初戦で輝いた。対戦打率・352の“Gキラー”ぶりを存分に発揮し、22年5月8日のDeNA戦(満塁弾&犠飛)以来2度目の自己最多1試合5打点。快勝に貢献し、満面の笑みで充実感に浸った。

 「前の打者が出塁してくれての打点。自分の仕事がしっかりできたと思う。3つ取りたいけど、まずは1個目が大事。その1個目を取ることに今日は全力を注いだので、それはほんと良かったです」

 初回1死一、二塁で山崎伊の外角低めスライダーを左翼線へ運ぶ2点二塁打。小園の押し出し四球で3―1とした4回2死満塁では内角高めに浮いたカットボールを強振し、痛烈なゴロで三塁線を破った二塁打で走者を一掃した。

 台風7号の影響でヤクルト戦が中止になった16日、新井監督から「フォームより、まずはタイミングをしっかり合わせて。自分も経験したから」と助言された。「自分のことを考えず、相手の配球などを考えて打席に入れるようになった。だから、相手と勝負できているのかな…と思います」。同じ右のスラッガーでドラフト指名順位も同じ6位。長距離砲がはまりやすい落とし穴を実経験で知る、通算2203安打の大打者からの言葉はスッと胸に落とし込めた。

 2本塁打で自己ワースト26打席連続無安打のトンネルを抜けた17日のヤクルト戦からの3試合で計13打数8安打7打点。首位決戦に合わせるように急上昇し、指揮官は「ナイスバッティング。何も言うことはございません」と最敬礼だった。

 試合前には高松商の後輩、浅野と談笑。14日の阪神戦で放ったプロ初の満塁弾を「おめでとう。チャンスだね」と称え、「1人しかいない後輩なので。食らいついてでも1軍にいることが大事。そこはチームは関係ない」と笑った。今季初めて同じ試合で対決し、8学年上の先輩の貫禄を示した5打点。巨人を2差へ突き放し、今回3連戦中に首位を明け渡す可能性を消した。

 「勝負は来月だと思う。そこまで一試合一試合。ケガで出られていないので、僕にとっても残り試合は大事。精いっぱい頑張りたい」

 連勝を続ければ、22日に優勝へのマジックナンバー「30」が初点灯。今日もまた勝利に向かって“Gキラー”のバットが火を噴く。(江尾 卓也)

 ≪連勝が条件≫
 ○…広島が勝ち、早ければ、あす22日にも優勝へのマジックナンバーが点灯する。条件は今日、明日の巨人戦に連勝することで、マジックは30になる。広島にマジックが点灯すると、18年以来6年ぶり10度目。8月22日に出れば、17年の8月8日、18年の8月15日に次いで球団3番目に早い。

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