広島・菊池&矢野 初の“師弟競演”2者連発 鉄壁の二遊間が打で魅せた

2024年09月01日 05:45

野球

広島・菊池&矢野 初の“師弟競演”2者連発 鉄壁の二遊間が打で魅せた
<広・ヤ>7回、1号ソロを放った矢野はガッツポーズしながらベースラン(撮影・長嶋 久樹) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島7―0ヤクルト ( 2024年8月31日    マツダ )】 鉄壁の二遊間を形成する広島・菊池と矢野の“師弟”コンビが、この夜、初のアーチ競演で勝利に貢献した。
 「内側の速い球がきたらいいなと待っていたら、たまたま来て、それを仕留められたのは良かった」

 2―0の7回先頭。まずは“師匠”がお手本だ。6番・菊池はカウント1―3から内寄り直球を左翼席へ。8月14日DeNA戦以来11試合、41打席ぶりの8号ソロで貴重な追加点を叩き出した。

 「菊池さんが迷いなく振り抜いてくれたので僕も空振りを恐れずに入って行けたので良かった。(ダイヤモンドを)回ってる最中も“ホンマに入ったのかな”と思ったが、本当だったので良かった」

 感化された“弟子”も続いた。カウント1―3から直球を積極果敢に振り抜いた打球は右翼ポール直撃。22年8月27日巨人戦以来、実に735日ぶりとなった一発に思わず拳を突き上げ、ダイヤモンドを一周した。1―0の4回2死二塁でも左前適時打を放っており、2安打2打点1盗塁と躍動の一日だった。

 3年連続でオフに合同自主トレを行う“師弟”にとって初アベック弾。菊池は「(矢野は)凄いっすね。幻じゃないですよね」と喜んだ。その裏に“師弟”の絆があった。

 29日までの中日3連戦では、矢野が2試合連続失策やスクイズ失敗など攻守に精彩を欠いた。特に27日の中日戦は自身の失策が敗戦に直結し、「野球人生で一番悔しかった」と落ち込んだという。その試合後、矢野は菊池から食事に誘われた。

 「(13年は)1年間で19失策、俺もしたからと。大事な場面で失策もいっぱいしてきたという話をしていただいて、本当に自分の中で刺さった。“失敗しても次に取り返してやろう”という思いになったので、本当にありがたかった」

 グラウンド外でも支え合う二遊間コンビ。“二人三脚”が、アベック弾として結果に表れた。(長谷川 凡記)

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