中日・福が阪神・湯浅にエール!同じ難病「黄色じん帯骨化症」の経験伝える「絶対良くなる」復帰に太鼓判

2024年09月01日 05:45

野球

中日・福が阪神・湯浅にエール!同じ難病「黄色じん帯骨化症」の経験伝える「絶対良くなる」復帰に太鼓判
阪神・湯浅
 中日・福がナゴヤ球場で取材に応じ、同じ国指定の難病「黄色じん帯骨化症」の手術を受けた阪神・湯浅にエールを送った。担当医が同じで事前に連絡を受けていたことを明かし、術後も本人と連絡を取り合う。自身は半年でマウンドに戻っており「絶対良くなるので一喜一憂しなくていい」と強調した。
 「リハビリで思うようにいかないことはあると思う。僕は一喜一憂するタイプやった。“何で戻らへんねん”と。心がグラグラしていたけど、結果的に今、投げられている。一日のことで心配しなくていいし、間違いなく良くはなるので」

 20年に最優秀中継ぎ投手に輝いた左腕は22年9月17日のヤクルト戦で左足のしびれを訴えて離脱。「黄色じん帯骨化症」が判明し、10月末に手術を受けた。リハビリではランニング中に急に左足だけ疲れるなど、思うように進まない時もあったという。

 「心が折れた。正直、サボった日もある。でも“最短半年”と言われて半年で戻れた。真面目な湯浅君なら、もっといい状態で戻れるのでは」

 現在は、福より2カ月前に手術を受けたDeNA・三嶋と湯浅との3人でLINEグループを作成している。「めちゃくちゃ熱心に聞いてくれるので、僕も三嶋さんも“その感覚なら今後こうなるよ”とか助言もできる」。27日に再調整のため出場選手登録を抹消された自身も完全復活への途上ながら、「あとは僕らがどれだけ粘れるか。無理に一番良かった時に戻ろうとしなくていい。湯浅君はまだ若いし“何年後にどれぐらい”というビジョンがあれば、リハビリしやすいと思う」と復帰を心待ちにした。(山添 晴治)

 ≪術後7カ月で1軍復帰≫
 ○…福は19年から21年まで3年連続で50試合以上に登板。22年8月ごろから左足の震えが止まらない症状に悩まされ、同年10月に手術を受けた。翌23年5月5日の巨人戦(バンテリンドーム)の5番手で1軍復帰登板を果たし、1回を無失点。勝利投手となった。同年は29試合で1勝0敗12ホールド、防御率2.55だった。今季はここまで13試合に登板して防御率1.54。

 ▽黄色じん帯骨化症 背骨をつなぐじん帯の一つである黄色じん帯が骨化し、その箇所で神経が圧迫されて足のしびれ、腰の痛み、歩行時の下肢の痛みや違和感などの症状が出る、国指定の難病。背骨のうちの胸椎の部分で起こることが多く、病気の原因は特定されていない。

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