【今永と一問一答(2)】恐怖心で足も手も震えたド軍戦…大谷を併殺に抑えた3回のあのポーズは?

2024年09月11日 15:31

野球

【今永と一問一答(2)】恐怖心で足も手も震えたド軍戦…大谷を併殺に抑えた3回のあのポーズは?
<ドジャース・カブス>先発のカブス・今永昇太(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   カブス 6-3 ドジャース ( 2024年9月10日    ロサンゼルス )】 カブスの今永昇太投手(31)が10日(日本時間11日)、敵地でのドジャース戦に先発。3本のソロ本塁打を浴び7回7安打4奪三振3失点も、チームが8回に逆転して13勝目を挙げた。前回4月6日のドジャース戦で2打数無安打に抑えていた大谷翔平投手(30)は遊飛、一ゴロ併殺、右飛で3打数ノーヒットに封じた。
 2、4回とド軍4番のエドマンにいずれも初球を叩かれて2打席連続ソロ本塁打を浴びた。5回には先頭の7番・マンシーに右翼席へ叩き込まれて1試合3被弾。さらに大谷には右翼へあわやという大飛球を打たれたが、スタンドへは届かなかった。

 試合後の日本メディアとの主な一問一答は以下のとおり。

 ――今日の調子は

 「マウンドに上がるまでちょっと恐怖心があって、足も凄くガタガタで震えてましたし、ボールを持った手も震えてましたし、凄く恐怖心と戦っているなという気持ちでマウンドに上がりました」

 ――それはどこから

 「ちょっと分からないですけど、自分なりのプレッシャーだったり、周りの期待に応えなければいけないという、自分の中でちょっと自分を追い込みすぎてたなと感じてます」

 ――7回を投げたことが8回につながった

 「そうですね。やはり先発投手はイニングを投げなければダメな立場にいると思いますので、今日は6回3失点ではなくて7回3失点、最後7回のマウンドに上がったことが一番大きな要因だと思うので、またそれを抑えたことを、次の登板の自信にしていかないといけない」

 ――大谷を抑えた

 「彼は本当に球場の雰囲気を変えられる力があるので、それはたった1打席で変えられる力があるので、今日はそういう雰囲気を変えさせない打席で助かったなと思います」

 ――(3回無死一、二塁から併殺の場面)

 「技術的なこととしては、ホームランだけは避けないといけない、走者を置いてホームランだけは避けないといけなというので、遠く低くというボールから入っていって、そのあとの2球は自分も力んでしまったのでボールが続いて、僕の中では次は真っすぐかなとも思ったんですけど、四球出して無死満塁の方がまだいいんじゃないかっていうという考えもあったので、苦手ではあるスライダーを選択したんですけど、それがうまくファーストゴロになってくれてよかったと思います」

 ――真ん中にいった瞬間は

 「まあ、真っすぐじゃなかった分だけよかったのかなというか、僕が想像できることは恐らく打者も想像できることだと思うので、僕が真っすぐを投げたいときは打者も真っすぐが来るだろうと思ってるので、そこで勇気を持って、自分の得意球ではなくて、相手が予測してなさそうな、分からないですけど、一番確率が低そうな球を選択したのがよかったなと思いますね」

 ――こんな緊張の経験は

 「(6月に)メッツに10失点したあとのサンフランシスコの登板は同じ気持ちでしたね。もう投げたくない、マウンドに上がりたくないという、精神的にちょっと押し潰されそうな気持ちにはなりました。2回目ですかね、こっちでは」

 ――前回はノーノーで状況は真逆だったが、恐怖心にはドジャース打線も

 「そうですね、ドジャース打線というのは間違いなくありますし、でも前回メッツで10失点してサンフランシスコで投げてるときのメンタルの反省があるので、そうなったときに、自分の中ではもう1人、俯瞰(ふかん)した自分をつくり出して、こんなことでびびってんのかみたいな、こんな楽しい舞台はないはずだぞというのを、もう1回自分に言い聞かせて、ホームランを打たれながらでしたけど、これを楽しいと思わなければダメなんだとなりましたね」

 ――切り替えはすぐできたか。特にエドマンのあと

 「メンタルのコーチがいるんですけど、その人に相談したことがあって、マウンドの上では反省はしなくていいと、試合が終わったあとに反省すればいい話だという言葉をいただいて、本当にそうだなと。マウンドの上はある程度、自分に無責任な、無責任と思われるかもしれないですけど開き直って投げることが大事なので、今この場で反省すればいいのかなと思うので。そのメンタルの切り替えが凄くコツをつかんだなというのがありますね」

 ――いつ恐怖心消えた

 「ブルペンで1球もストライクが入らなくて、真っすぐも全く指にかからずに抜けてて、これ本当に大丈夫かなというか。本当に不安の方が大きかったですけど、初回を乗り切る、初回を全力で投げて乗り切ったことによって、メーターを1回振り切らせて。あとはこのぐらいでいいやと調整できたので。初回が本当にうまくいってよかった」

 ――楽しめた場面

 「そうですね…7回のマウンドに上がる時は凄い楽しい気持ちで上がれたかなと思いますね。6回3失点なのか、4点目取られるのかで、見栄えがかなり違うので先発投手としては。でも、このマウンドに挙げてもらってるのは凄く光栄なことなんだと再確認した気持ちで楽しみました」

 ――ポイントは3回だったと思う。(抑えてから)天に十字を切るポーズ、あれは?

 「ウチにハビエル・アサドという投手がいるんですけど、アサドがあれやるんすよ、イニングごとに毎回。アサドと話して、あれカッコいいからまねしていいかと言ったら、いいよ、まねしてくれと言われたので、何かホッとしたときはアサドのまねしてやってます」

 ――駒大OBとしてあれは大丈夫なのか

 「信じるモノはいくつあってもいいじゃないんですか(笑い)」

 ――大谷さまさまと。熱気は違うものがあったか

 「登板前日もたくさんの人から、明日頑張ってねといただきましたし、これでちょっとでも僕の名前を覚えてくれる日本人の方が、2人ぐらい増えたと思います(笑い)」

 ――大谷のライトフライ

 「(本拠の)リグレーだったら入ってたかなという、そういう気持ちにはなりましたね。でも先っぽだったので、確かスライダーかな。これが入ったら、ちょっと勘弁してくれよという気持ちでは見てました」

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