阪神「雨柳さん」劇場 雨で急変…逆転許すも“神スクイズ”決め144日ぶり2勝目

2024年09月11日 05:15

野球

阪神「雨柳さん」劇場 雨で急変…逆転許すも“神スクイズ”決め144日ぶり2勝目
<神・D>4回、青柳はスクイズを決める(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神7―2DeNA ( 2024年9月10日    甲子園 )】 日中の快晴から一転、3回ごろから大雨が降り注いだ。「雨柳さん」こと阪神・青柳が、ぬかるむマウンドで耐えて甲子園の虎党を沸かせた。5回4安打2失点で救援陣につなぎ、4月19日中日戦以来144日ぶりの白星となる2勝目。負けられない7連戦初戦の勝利に大きく貢献した。
 「1イニングずつ大事だと思った。相手も東でいけるところまで頑張ろうと投げた」

 15アウトのうち12個をゴロで奪った。初回3人をゴロアウトで好スタートを切ると、0―0の2回1死一塁から宮崎を遊ゴロ併殺。さらには同点の5回無死一塁から蝦名を二ゴロ併殺とし、「ゴロ魔神」がよみがえった。

 「右バッターも多かったですし、ああいうところでしっかりゲッツーを取れるというのは良かった」

 打席でも役割を果たした。1点を追う4回1死一、三塁で一塁側にセーフティースクイズ。際どいタイミングとなったが、判定はセーフとなり同点とし、「良いバントだった」とうなずいた。

 7月17日に母・利香さんが還暦を迎えた。しかし当日はウエスタン・リーグ、オリックス戦で先発で「2軍では何の親孝行にもならないけど」。4回4失点と悔しい2軍生活が続いたが、決して諦めなかった。ポツリとつぶやいた約2カ月後、満員の聖地でつかんだ1勝。花束は既に贈っているが、また一つ、最高のプレゼントを贈ることができた。

 「また、こうやって大勢のファンの前で勝つことができるというのが一番の喜び」

 正念場で岡田監督の期待に応えた背番号17。逆転連覇への最後のピースかもしれない。(杉原 瑠夏)

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