日本新薬 151キロ右腕・遠藤の力投で本戦王手 右肩痛で「東都ドラ1セブン」の影に隠れた男が逆襲

2024年09月11日 17:29

野球

日本新薬 151キロ右腕・遠藤の力投で本戦王手 右肩痛で「東都ドラ1セブン」の影に隠れた男が逆襲
<日本新薬・日本製鉄瀬戸内>7回途中1失点と好投して決勝進出に安どの表情を浮かべる日本新薬・遠藤(撮影・河合 洋介) Photo By スポニチ
 【社会人野球日本選手権近畿地区最終予選第1代表決定トーナメント準決勝   日本新薬2―1日本製鉄瀬戸内 ( 2024年9月11日    わかさスタジアム京都 )】 日本新薬が日本製鉄瀬戸内との準決勝を2―1で制し、16大会連続26度目の本戦出場に王手をかけた。
 2試合連続で先発投手を託された最速151キロ右腕の遠藤慎也が6回1/3を7安打1失点と力投した。

 「ピンチになっても三振がほしい場面で取れたり、いいところに投げられた。よく粘れたかなと思います」

 今秋に入社1年目ながら先発起用を勝ち取り、3日のアスミビルダーズとの1回戦では2安打完封勝利。「マウンドに上がれば1年目とかは関係ない。チームの勝利のために投げるだけ」と奮起し、4回に許した内野ゴロの間の失点のみに抑えた。

 京都翔英(京都)、亜大出身の本格派右腕。昨年のドラフト会議では、亜大で同期だった草加勝(現中日)を筆頭に自身が所属する東都リーグから投手7人が1位指名された。

 一方、自身は3年夏に右肩痛を発症。患部の状態は一進一退を繰り返し、リーグ戦復帰は4年秋までずれ込んだ。「経験を積み、いつか自分も彼(草加)らと同じ舞台に挑戦したい」。来年のドラフト解禁年を見据え、さらなる成長を誓った。

 鎌田将吾監督は「今日は安心して遠藤に託した。暑い中、よく投げてくれた。言うことがない。上出来です」と手放しでたたえた。

 11日のミキハウスとの決勝に勝てば、第1代表として日本選手権出場が決まる。遠藤は「任されたところで、チームのために自分の役割を果たしたい」と意気込んだ。

 ◇遠藤 慎也(えんどう・しんや)2001年(平13)5月22日生まれ、愛知県小牧市出身の23歳。小3から小牧パンサーズで野球を始めて遊撃手や投手を務める。中学は尾張ボーイズに所属。京都翔英では1年夏から背番号10でベンチ入りし、1年秋から背番号1。亜大では2年春にリーグ戦初登板。50メートル走6秒4、遠投110メートル。1メートル78、84キロ。右投げ右打ち。

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