阪神・近本 月間MVP対決制した東撃ち「少しでも楽な展開に」連続QSを32で止め、難敵KO打

2024年09月11日 05:15

野球

阪神・近本 月間MVP対決制した東撃ち「少しでも楽な展開に」連続QSを32で止め、難敵KO打
<神・D>6回、右前適時打を放つ近本(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神7―2DeNA ( 2024年9月10日    甲子園 )】 勝利を引き寄せる中押し、ダメ押しに阪神・近本のバットが絡んだ。連続バスターに成功した6回無死満塁で、難敵・東の93球目のスライダーを右前適時打。これが4点目となり、昨年から続いた左腕の連続試合クオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を32でストップさせ、KOに追い込んだ。
 「あの場面は1点差だったので。つないでつくってくれたチャンスでしたし、少しでも楽な展開にしたかった」

 8月の月間MVPを受賞した東との直接対決。この試合まで4安打を放っていたが、チームは3戦で0勝2敗。阪神の残り試合でDeNA戦が最も多いだけに、攻略しなければならない相手だった。初回の見逃し三振、4回の遊直併殺など3打席凡退からしっかり修正を果たした。タイミングとバットを出す角度。蓄積した経験という引き出しから近本は最適解を求め、結果につなげた。

 7回も2死一、三塁から15安打7得点の猛攻を締めくくる右前適時打で、岩崎、ゲラを休ませる形にも成功。得点圏打率は大山、森下、佐藤輝とともにセ1~4位を独占する。ドラフト1位カルテットの勝負強さを、甲子園7連戦の初戦で強く印象づけた。

 「チームにとっては、どの試合も大事な戦いになっている。とにかく勝てばいいので、勝てて良かった」

 勝利に貢献することで、一本一本の安打の価値も高まる。最多安打のタイトル争いでも細川、長岡が無安打に終わり、145本で差を広げた。入団から6年間の通算安打数でも歴代1位の長嶋茂雄(巨人)に残り15試合であと8本と迫ったが、近本は記録より勝利に集中している。

 「右も左も関係なく打てればいい」と、試合が終わると同時に、11日のジャクソン攻略に気持ちを切り替えた。やるべきことは理解している。(鈴木 光)

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