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「豪快」が全てではない 剛球と対極の阪神・大竹の「超スローボール」も確かにファンへ夢を与えている

2024年09月17日 07:00

野球

「豪快」が全てではない 剛球と対極の阪神・大竹の「超スローボール」も確かにファンへ夢を与えている
<神・ヤ>6回、スローボールを投げる大竹(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神3―0ヤクルト ( 2024年9月16日    甲子園 )】 【記者フリートーク】今季の阪神・大竹を語る上で「超スローボール」は外せない。この日も要所でちりばめ、打者のタイミングを外した。芯で捉えても高い反発力は生まれず、飛距離が出ない。投手の多くが憧れる剛速球の対極をいく武器を操って凡打を重ね、2年連続の10勝にたどり着いた。
 「遅球」を投じると、スタンドからどよめきにも似た歓声が起こる。球場全体を味方につける球に左腕は「大竹のスローボールを見たいから球場に行こう、と思ってもらえたらうれしい」と笑う。

 熊本県出身の自身は幼少期、ホークスの主砲・松中信彦のどデカい一発を楽しみに福岡ドーム(現みずほペイペイドーム)へ足を運んだ。夢の与え方は人それぞれで「豪快」が全てではない。大竹に160キロのストレートはなくても、野球ファンの心に響く一球がある。(阪神担当・八木 勇磨)

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