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ダルビッシュ 安定感抜群の6回3安打無失点で6勝目 日米通算202勝、黒田博樹氏の歴代最多にあと1

2024年09月17日 13:28

野球

ダルビッシュ 安定感抜群の6回3安打無失点で6勝目 日米通算202勝、黒田博樹氏の歴代最多にあと1
アストロズ戦に先発したパドレスのダルビッシュ(AP) Photo By AP
 【インターリーグ   パドレス3ー1アストロズ ( 2024年9月16日    サンディエゴ )】 パドレスのダルビッシュ有投手(38)が16日(日本時間17日)、本拠でのアストロズ戦に先発。6回3安打無失点の好投で今季6勝目、日米通算202勝目を挙げた。日米通算勝利数の歴代トップは広島、ドジャース、ヤンキースで活躍した黒田博樹氏の203勝。通算20年目で偉大なレジェンドの記録に王手をかけた。
 立ち上がりから安定感抜群だった、初回、先頭のアルテューベをスイーパーで中飛に仕留めると、続くアルバレスには95・9マイル(約154・3キロ)直球で二ゴロ。ディアスも左飛に封じ、完璧な形で初回を3者凡退で終えた。

 味方が初回、マチャドの適時二塁打で先制。援護を得て、ペースは加速した。3回、2死からアルテューベにこの日の初安打を許し、盗塁も許したが、アルバレスをカーブで中飛に打ち取り、本塁を踏ませず。95マイル前後の直球、スイーパー、スプリット、ツーシームなど多彩な変化球で相手打線に的を絞らせない。特にこの日はカーブを多用し、緩急をつけて徹底的に相手のタイミングを外した。

 2-0の5回には四球と安打で2死一、二塁の場面を招いたが、冷静にピンチをしのいだ。アルテューベをシンカーで遊ゴロに仕留めて責任投球回数を投げ抜いた。6回も2死から安打を許したものの無失点。投球術に裏打ちされた安定感が際立つ内容だった。

 前回登板の10日(同11日)マリナーズ戦。5回2失点で今季5勝目を挙げ、野茂英雄と並ぶ日本投手2位の日米通算201勝目を記録した。メジャー挑戦のパイオニアが残した偉大な記録に肩を並べたが「投げていた時代、置かれていた状況が自分と全く違う。まだまだ手が届かないな、と正直に思う」と謙虚に語り、改めて敬意を示していた。

 6月に左股関節痛で負傷者リスト入りし、7月は「家族に関する個人的な事情」で制限リストに入り離脱。それでも勝負のシーズン終盤に向け、確実に状態を上げてきた。地区優勝を争うドジャースとのゲーム差は3・5。24日(同25日)からは直接対決3連戦を控える。前回登板後「ギリギリの戦いをしているこの時期に自分の記録は言ってられない」と話していた右腕。チームが頂点に立つために、個人記録は関係ない。ただひたすら、全力で腕を振る。

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