【棋聖戦第2局】藤井棋聖に挑む山崎八段、2年ぶりの向かい飛車「最後の大舞台の思いで」覚悟を秘策に託す
2024年06月17日 10:55
芸能
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この日採用した振り飛車の戦法である向かい飛車は、先手なら飛車を2筋から8筋、後手なら8筋から2筋へ大きく振る。相手の飛車と縦に向き合うことから付いた。
山崎の向かい飛車は22年8月1日の第35期竜王戦決勝トーナメントの永瀬拓矢王座戦以来2年ぶりという秘策。先手・永瀬の居飛車に対し、山崎が3段目に角、銀2枚を上げ、20手目に飛車を8筋から2筋へ振った。王は囲いに収まらない44手目、左桂を5段目へ跳ね出して後手から積極的に開戦。50手目、1段目に沈んだ地下鉄飛車を再び8筋へ振り直している。
対局は両者の桂4枚が乱舞する華々しい戦いの末に、山崎が108手で勝利。挑戦者決定3番勝負へ進出した。
では、負ければ早くも5番勝負の後がなくなる第2局。14手目に向かい飛車を明示した山崎はどう攻めを構築していくのか。17日も30度近い最高気温が見込まれる新潟市で、「最後の大舞台の思いで指す」と戦前語った山崎の熱い戦いが始まった。