山崎隆之八段 藤井棋聖に連敗し初タイトルへ崖っ縁 積極的に動くも「後悔しながら指していた」
2024年06月17日 18:40
芸能
![山崎隆之八段 藤井棋聖に連敗し初タイトルへ崖っ縁 積極的に動くも「後悔しながら指していた」](/entertainment/news/2024/06/17/jpeg/20240617s100413F2302000p_view.webp)
山崎は角換わりを回避した後、14手目で10分の考慮時間を投入し、向かい飛車を選択した。対局後に「後手番ということで当日までずっと悩んだ。昔似た形をやったことがあったので、それを工夫して採用してみた」という秘策。山崎の後手番向かい飛車は22年8月1日の永瀬拓矢王座戦(竜王戦決勝トーナメント)以来だったが、及ばなかった。
約15年ぶり2度目のタイトル挑戦。本紙のインタビューでは今年3月、左目の緑内障と診断されたことを告白しており、「最後の大舞台の思いで指す」と覚悟を持って臨んでいる。悲願の初タイトルへ崖っ縁に立たされたが、「追い詰められたが、先手番なのでしっかり準備して、作戦を考えていい勝負をしたい」と第3局の巻き返しに全力を尽くす。
藤井は今回防衛すれば中原誠十六世名人(76)の23歳11カ月を抜き、53年ぶりに永世タイトルの最年少記録を更新する。
第3局は7月1日、愛知県名古屋市「亀岳林 万松寺」で行われる。