西田五段 名人戦挑戦者・豊島九段も破る 王将戦2次予選で「番狂わせ」 次戦の決勝は高田五段と同門対決
2024年07月31日 08:48
芸能
振り駒の結果、先手は豊島になり、戦型は後手西田の四間飛車へ進んだ。18手目、△9五歩と端を詰められた豊島が王を穴熊に囲うと、西田は雁木(がんぎ)から金銀を上部進出させる。
58手目時点で王を6三に、そして7五銀、7四金、6四金に8五桂と独創的な布陣を敷いた。ここから飛車を9筋へ振り直して端から殺到。さらに8筋へ、手駒にした香を放ち、98手目に竜を成り込んだ。
100手目△5六桂から豊島王を挟み撃ちするという、ほぼ一方的に攻め続ける快勝譜だった。63手目、豊島が飛先の突破を図って▲2四歩と突き出したが終局時、2八飛も2四歩もそのままという投了図が物語っていた。
2次予選決勝に進出した西田は次戦で同じ森信雄門下の弟弟子、高田明浩五段(22)と対戦し、初の挑戦者決定リーグ入りを目指す。