「ブラックペアン」伊與田Pが語る秘話 二宮和也が別人演じる“異例”の展開 実は原作・海堂尊氏の提案
2024年09月13日 09:15
芸能
シーズン2の原作は、海堂尊氏の小説「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」だが、「渡海と天城がそっくり」という設定はドラマオリジナル。二宮は、全くの別人という“異例”の展開に挑んでいる。
この“別人”の設定、実は海堂氏の提案だった。伊與田氏によると、構想は6年前、シーズン1の打ち上げの際に打ち明けられた。「海堂先生から、“やってみたらどう?”というご提案をいただきまして…」と振り返る。原作とも異なる設定に「そんなことができるのか」と聞いた瞬間は戸惑ったと言うが、「面白そうだし、光栄なこと」と好奇心をくすぐられた。「ほかの登場人物はシーズン1からほぼ同じ顔ぶれで、昔からのなじみのあるところに『天城』という、全く新しいキャラクターが入ってくる。面白い“化学反応”が起きればいいな、と」と期待を込めてスタートした。
異例の展開への挑戦は、主演・二宮の演技への信頼が基盤となっている。「二宮さんじゃなかったら、生み出さなかったかもしれない」と伊與田氏。「二宮さんだったら、全く別人を演じきってもらえるんじゃないか。新しいキャラクターをうまく演じていただけるんじゃないか…と。チャレンジでしたね」。
そんな伊與田氏の期待を、二宮の「天城」は大きく超えた。「今の彼を見ていると、『渡海』の雰囲気は全く感じない」と二宮の見事な演じ分けに度肝を抜かれた様子。「別人を普通にひょうひょうと演じてらっしゃる…凄いなと」と感心しきりだった。