「三代目J SOUL BROTHERS」今市隆二 ソロ活動の締めに初海外公演 台湾ファンから熱烈歓迎
2024年10月07日 04:00
芸能
台湾の観客は座ってライブを鑑賞するのが習慣だが、この日はほぼ全ての観客が総立ち。今市がファンを「可愛(かわいい)」「漂亮(きれい)」と褒めるたびに黄色い声。日本だとコンサートスタッフはステージに背を向けることが徹底されているが、現地のスタッフはひたすら今市のパフォーマンスに見入っていた。
前日は人気観光地・十分(シーフェン)を訪れ、名物の「ランタン上げ」を体験。願い事を書いたランタンを空に飛ばす験担ぎで、今市は「台北公演成功しますように」とライブ成功を祈願した。さらに火鍋も食べ、現地のパワーを吸収。ライブでは台湾人の誰もが知る民謡「望春風」をカバーする場面もあり、観客が大合唱。涙を流すファンもいた。
今回の公演は3月からスタートしたソロ活動「“R”OAD」のゴールという位置づけ。開演前には現地メディア10媒体も駆けつける注目度で、矢継ぎ早の質問に対応した。「長く続いた旅の締めくくりの実感に、いまは浸りたい気分です」と噛みしめた。「台湾には今年で3回来たので、ホームな感覚ですね」とリップサービスも飛び出した。
悲しいこともあった。これまでツアーに帯同してきたベーシストのローレンス・ダニエルズさんが2日に急逝。本来だったら今回の公演にも参加するはずだった。「あまりに急で受け止め切れていない。でも悲しく終わらせたくないから笑顔で完走します」と語りその言葉通りのステージを作った。
ライブにはLDHの台湾法人で社長を務める先輩のEXILE AKIRA(43)も駆けつけ「THROWBACK pt.2」を2人で披露した。AKIRAは「LDHの若手たちが海外戦略を頑張っている中、今市もアジアを開拓している1人。同世代として尊敬する」と活動を称えた。
今回の公演でソロ活動は一段落となる。「今度は台北のアリーナでもやってみたい。アジアツアー、世界ツアーといろいろな国でライブができれば」と夢を描いた。(吉澤 塁)
≪現地ファン大興奮 日本のファン涙も≫01年から三代目のファンだという黄珮丞さん(29)は「歌もダンスも格好良くてサイコー!わざわざ台湾に来てくださって…」と興奮気味。最近動画を見て今市のファンになったという翁慧潔さん(37)は「特に声が素晴らしかった。MCで“台湾はホーム”と言ってくれたことがうれしい」と語った。また富山県からライブのために台北に訪れた50代会社員の山本祥代さんは「この1年のソロ活動を追いかけてきてついに締めくくり。涙が出てしまった」と感慨深げだった。