藤井竜王、先勝「充実の時間を過ごせました」 佐々木八段「うまく指された」 竜王戦7番勝負第1局

2024年10月07日 05:00

芸能

藤井竜王、先勝「充実の時間を過ごせました」 佐々木八段「うまく指された」 竜王戦7番勝負第1局
感想戦を行う藤井聡太竜王(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 将棋の第37期竜王戦7番勝負第1局は6日、東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で第2日が指され、先手の藤井聡太竜王(22)=王将を含む7冠=が挑戦者・佐々木勇気八段(30)に117手で先勝した。第2局は19、20日に福井県あわら市で行われる。
 後世に残る妙手が出たわけではない。驚天動地の逆転劇を演じたわけでもない。藤井自身、「角換わりというより相掛かりの将棋。急所がつかみにくく、一手一手難しい将棋でした」と、捉えどころのない一局を振り返った。あえて表現するなら、その指し手から終始にじみ出ていたのは、3連覇中の貫禄そのものかもしれない。

 先手となり、得意の角換わり腰掛け銀を選んだものの、3筋から仕掛けられて対応力を試された。指し掛けの付近も「よく分からないまま指していた」。その封じ手直後の63手目に左端歩を突く好手を見せる。これには佐々木も「一晩考えてたのに、全く考えなかった手」とお手上げ状態。ハナ差で奪ったリードは終盤に大差となった。

 恒例となった大盤解説場でのあいさつで藤井は「難しい将棋のなかで一手一手考えることができ、自分として充実の時間を過ごせました」と穏やかな表情を浮かべた。8冠独占時同様のオーラが知らず知らずのうちに漂っている。(我満 晴朗)

≪佐々木「苦しい将棋」≫タイトル戦初登場の佐々木は実力を十分発揮できず「終始先手にうまく指された。じっくり考えると苦しい将棋」と悔恨の弁だ。それでも昼食では「力うどん(いなり寿司付き)」+「ハンバーガー」と、第1日に続き2食分を注文。計4回のおやつは同じシュークリームを4連投させる「新手」を披露するなど盤外で存在感を示し「言葉は正しいか分からないけど、楽しかった」と心境を明かした。

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