王将戦挑戦者決定リーグ 広瀬章人九段が佐々木勇気八段を下し開幕2連勝

2024年10月09日 19:15

芸能

王将戦挑戦者決定リーグ 広瀬章人九段が佐々木勇気八段を下し開幕2連勝
<王将戦・挑戦者決定リーグ>感想戦を行う広瀬九段(右)と佐々木八段(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 将棋のALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は9日、東京都渋谷区の将棋会館で挑戦者決定リーグの1局を行い、先手の広瀬章人九段(37)が佐々木勇気八段(30)を83手で下した。リーグ成績は広瀬2勝、佐々木2敗。
 戦型は相掛かり。右銀を前線に進出させた佐々木は、41手目▲7六歩の銀取りを手抜いて△8六歩と激しい攻め合いを選択した。さらに飛車を差し出す間に銀桂を捕獲。と金を軸に50手目7九角と打ち込んで広瀬王に迫っていく。

 「事前に考えていた展開とはだいぶ違い、悩みながら指していた」という広瀬は応手に7八金と寄る妙手を披露。同とでただ取りされたが、と金の効力が薄くなり、逆襲へのきっかけを得た。53手目に▲7一飛。相手陣内にグサリと大駒を打ちつけ、寄せの態勢を築き上げる。終盤は慎重な手順で佐々木の王を追い込んだ。

 「最後はスマートな勝ち方があったかもしれないが、手堅く(優位を)残していけばと」

 これで開幕2連勝。5年前の第69期は同様のスタートから最終局で藤井聡太七段(当時)を劇的に下し、7番勝負出場権を得た。「連勝発進は大変なこと。この星を生かせるように残りを頑張ります」と控えめに話した。

 対照的に開幕連敗となった佐々木は「昔少し考えていた進行だが、手の組み合わせが多く、どの手を急ぐかが難しい。そのあたり、頭の中で整理がされていなかった」「激しい展開にはしたくなかた。ちょっと形勢判断が甘い」と一局を省みた。現在進行中の竜王戦に続く藤井聡太王将(22)への連続挑戦には苦しい状況になったが「10月が厳しくなるのは想定していたので、気持ちは消さず頑張りたい」と歯を食いしばっていた。

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